どちらが正しくてどちらかが悪いというものではありません。
今回のように歯の治療で、土台の金属がでかくて根っこに
病巣があっても取りきれる自信がない、というとき素直にそのことを患者さんに言って、そのままにしておくか、それともそのリスクを取って治療するのか、選択肢があなたにあったわけですよね。
そして歯が割れるかもしれない、
抜歯になるかもしれないという状況だったので、その時はそのままにすることにした、ということは将来より条件的には悪化して、痛みや腫れが出て、
抜歯しないといけなくなることもあるという状況を、患者さん側も受け入れたということになります。
歯ぐきの腫れというのは土台の根っこの部分の病気なのでその部分を残して、上だけ治療をして被せても土台ごと(根っこごと)ダメになることがあり得ます。(そのようなリスクを抱えたまま被せてしまうということになります)
保険制度では上だけ被せをして、後にその歯が
抜歯になったとしても、その責任は歯科医師側に課せられます。
脹れている、土台が良くない歯に被せても、2年間は作り直し、
抜歯になったとしたら
ブリッジの費用も歯科医師がかぶれという制度になっています。
なので、歯科医師は
虫歯処置をするのであれば、ちゃんと根っこの処置からしないと上の
虫歯は処置できない、ということを言っているのです。(そのためには患者さん側もある程度リスクを受け入れてもらわなければ手出しを出来ません。例えば癌の手術をするのに絶対成功しないと手術しない、というように言われたら、だれも手術する先生はいないと思います。これはどちらが悪いわけでもありません。)
仮歯にしてそのまま数年単位で置いておくとほとんどの場合、
抜歯せざるをえなくなることが多いです。
仮歯はしょせん
仮歯です。