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治療途中での治療内容の変更は、良くあるのですか?

ちびトトロ様48歳女性
5番・6番を治療中。治療前にレントゲンを撮影。その際、6番は銀歯をかぶせる治療。5番は以前に神経を取っており、銀歯をかぶせてある状態でしたが、が中にたまっており、治療のうえ、元に戻す(銀歯をかぶせなおす)という話でした。

今回の治療が始まる前に、さし歯ブリッジにする必要はないのか確認しましたが、銀歯で問題なく、必要ないとの回答。6番の治療中に5番がぐらついていることに気づき、申し出ましたが無視され、5番の治療をスタートしたところ、抜歯・入れ歯しかできないといわれました。

治療前に聞いた話と異なっていますが、そういった変更はよくあるものなのでしょうか。

高崎 真一 先生からの回答

奈良県
医療法人 有真会 たかさき歯科医院
高崎 真一先生
ちびトトロ 様

5番の治療して、金属冠を被せればいいと思っていた歯を抜歯しなければならなくなって不安を覚えているわけですね。

5番の歯が抜髄歯髄をとっていること)と動揺していることから、考えられる原因は歯根破折していたと思われます。歯根破折は歯の根が縦に割れている又は、亀裂が入っている状態です。

レントゲンを撮ってその骨の吸収度合いからわかる場合もありますが、6割ぐらいはわかりません。亀裂にそって細菌が繁殖するので、骨が吸収して動揺します。

しかし、歯周病による動揺と区別することは難しいです。金属冠を外して歯牙の根の中を見なくてはわかりません。

また、大変細い亀裂の場合マイクロスコープがないとほとんどわかりません。歯根破折している歯はなんど根の治療をしても炎症を起します。治療は抜歯するしかないのです。歯髄の有る歯は亀裂が入ると象牙質が硬くなり修復されます。

しかし、歯髄のない歯は少しずつ亀裂が広がってゆき、亀裂から細菌がひろがり、骨を溶かします。腫れている歯肉の状態とか、触った感じ、ちょっとした動揺の仕方、結構経験がないとわかりませんね。歯周病がコントロールされているとわかりやすいのですが。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
よくある話ではありませんが、全くない話というわけでもありません。虫歯も病気です。

病気の治療のときに、たいていこれで治るでしょう、といった処置方針があり
薬を処方されたが、病状が悪化して違う対処方法を取ることは、良くあると思います。

レントゲンで見れる範囲はあくまでX線という光線によってできた、影絵を見ているにすぎません。実際に開けてみると違った症状が、あることはよく経験します。(ただ説明不足な感じは否めませんが)
歯のぐらつきは、一時的にでることもあれば、もともと、ぐらついていた可能性もあり、だんだんぐらついてきたということも考えられます。

いずれにしても治療をして、うまくいけば治まってくるもので、ぐらつきが
ひどいようであれば抜歯をしざるを得ない場合もあります。

今回、どうして抜歯をしなくてはいけないことになったのか、再度説明を
求めてもよいと思います。納得できないようであれば抜歯せずに他院に変わることも必要かもしれません。(ただ他院でも抜歯が必要、もしくは、
抜歯が適応だが何とか残すという場合には、あまり長持ちしないと思われます。)

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
治療の変更が頻繁であれば問題だと思います。

基本的には、歯を残すことを優先しますので、私の場合ですが50%50%でどちらに転ぶかわからない場合、そのリスク等を説明して残す治療に取り掛かります。

今回の場合、まれにあることだとは思います。がやはり、治療前にさまざまな状況が予想される場合など、きちんとした説明、当事者のお話を聞く必要があったかもしれません。

一応5番の状況をきちんと説明してもらった方が、良いのではないでしょうか。ご本人も納得できると思いますので。

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