ぷーちゃん 様
長年悩まれていたのですね。「作って1年たつかたたないうちに歯先(たぶん切端という部分だと思います)が欠けた」とのこと。それ以来7年間。欠けたあと7年間はそのままだったのでしょうか、それともだんだん短くなったのでしょうか?ご質問は以下の2点と思います。
1.
セラミックの歯を修理?してもとの形にするのは不可能なのでしょうか?
2.もう一度、新しいものを作ってもらうことになりますか?
回答。
1.欠けた状態によりますが、
セラミックの歯がすべて修復が無理ということはありません。逆に、すべてが修復できるわけでもありません。むつかしいことではありますが、全くできないわけではありません。まず、欠けた原因が分からなければなりません。その部分だけが
対合歯(たとえば上の歯を治したのであればそれとかみ合う下の歯)と強くあたっている場合は、治してもすぐに欠けると思います。最初欠けてその後あまり変化がないようでしたら、あなたの
噛み合わせが、極端にその部分にあたるような状態かもしれません。昼間、診療室で
噛み合わせをチェックして「これでよい」と思っても、夜寝ている間に歯ぎしりをするような場合、「どうしてここがあたるのだろう」と思うようなところがすり減ってくる場合があります(天然歯《ご自分の歯》でも)。
そのような場合は何度治してもまた欠けてきます。あるいは
臼歯部(奥の歯)に欠損(抜けている歯)があり、そのために前が強くあたる場合は前だけを治しても無理です。現在「接着技術(治す方法)」はずいぶん良くなりましたが、修復した部分はどうしても弱くなりますので、少し強くあたっただけで欠けやすいのが普通です。噛むときに力がかかる部位なのか、そうでないのかによっても違います。
2.先に挙げたような理由で、欠けた原因をはっきりさせることが重要です。原因不明のままもう一度同じ形で作ってもまた欠ける恐れが強いと思います。原因が分かればもう一度作り直した方がきれいに楽しくかめるようになると思います。前の歯が早く美しくなり、食事やお話が楽しくできるようになるように願っています。