何かもやもやしたものを感じてしまいますよね。
先生によって、考え方は様々です。
また患者さんによっても考え方が様々です。
そういったところでこういったことは起こりえることであることをまずはご理解ください。
基本的に、
歯茎に埋まっている
親知らずを抜くことは結構大変なことになってきます。
一般の歯科の先生は専門的にそういうことをあまりせずに開業している先生のほうが多いので、自分のところで抜くよりも紹介した方が効率がいい、ということで紹介することが結構あります。
例えば自分で抜いたら1時間、もしくはそれ以上かかるかもしれないというものでも、専門のところでは20分、30分で抜ける可能性も結構高いというような感じです。
同じ点数=収入ということになると時間をかけて抜くということはそれだけ非効率ということになるので紹介した方がいいということになります。
(もちろん患者さんにとってもその方が楽なのでメリットはあります。)
ただ大学病院でも全く骨に埋もれている状態で感染の可能性がほとんどないということであれば抜かないということも考えられます。
これも大学、もしくはその先生の考えで、紹介されたら言われた通りすべて抜くというところもあります。
感染するかもしれない、ということはもちろんだれにもわかりませんが、これが結構難しい判断になってきます。
今抜くときのしんどさを5としたら、50歳60歳になって抜くことになったしんどさは8とか10とかというようになってくることがあります。
もし遠い将来に抜かなければならなくなったときに、あの時若い時だったら楽だったのに、どうして言ってくれなかったんだ、どうしてその時紹介してくれなかったんだ、というようなことを言われる可能性もゼロではない、ということになります。
もちろん妊娠しているときに腫れたりしたらそれこそもっとそういうことを思うでしょう。
また単に
親知らずだけの問題というだけではなく、中途半端に埋もれている
親知らずの場合、その手前の歯が
虫歯になることもあります。
(
歯茎に埋もれて見えていなくても
虫歯の原因になることもよくあります。)
その場合普通の
虫歯よりも処置はより困難になることが多いので、そういう予防的な面を含めて抜いておいた方がいいということもあります。
こういった判断を含めて、一般開業医の先生はとりあえず紹介した、ということでその判断を含め責任を果たしたということになりますし、紹介していなくて痛みが出たらやはり紹介していなかったという責任を問われることにもなると考えたのかもしれませんし、その判断はとても難しい、というか正解がないとも言えますので、もやもやした感じになってしまうんです。