にいちゃん さん 「にいちゃん」というニックネームの女性ですね!書いていただいた状況からするとご心配になるのは分かります。 しかし、私たち歯科医師からすると決して心配なことはありません。 ご質問は3点。 1.初回に何枚も
レントゲンを撮影したのに、2回目の今回もまた
レントゲンを撮った。 2,前歯の壊れたところと奥歯の
詰め物がとれたところの治療に通ったのに、そのところより先に別のところの説明を受けた。 3.今まで他の歯科医院で指摘されたことがないのに、抜けているところの
インプラントや
ブリッジの説明を受けた。 以上について不安を感じておられると思います。 回答。 1.同じところを同じように撮影したのなら、
保険で請求できません。 きっと角度を変えるとか、
パノラマレントゲン(口の中を1回でぐるっと撮影します)で撮影したが、さらに細部を細かく診るために、
デンタル(X線)(小さなフィルムです)で撮った。 あるいは、はじめに撮影したのが角度が良くなかったり、現像するときやパソコンに取り込むときに問題があった。とかが考えられます。 たぶん丁寧な先生だと思います。撮影した
レントゲンの説明をしてくれるようにお願いしてみてください。 2.私たち歯科医師は、口の中全体の健康を考えるときに、患者さんが気になっているところよりもっと問題が大きいところが気になるものです。 たぶん口全体についてよく見て、後々歯が長持ちするように考えるタイプの歯科医師ではないかと考えます。 3.歯科医療は長い間患者さんが多く、う蝕(
虫歯)を削って、詰めるだけの医療しかできなかった歴史があります。 その後遺症で、患者さんが少なく、治療に充分時間がとれるようになった今も、そのような治療に目がいく歯科医師もいます。そのために前医は歯の抜けている状態があまり気にならなかったことも考えられます。 説明を受けた「後ろの歯が傾いてきて」というのは「
噛み合わせの狂いが生じている」ということです。短時間では起こりませんが、長く放置するとこのようになってきて、前医で診察を受けたときは問題なかったものが、時間の経過で問題を生じるようになったとも考えられます。 これはぜひこれ以上歯が倒れないように早く治療を受けてください。 そして、そのようにきっちりと治療を受けることを伝えた後、ご自身では前の歯の壊れたところと、奥の
詰め物のところがとても気になっていることを伝えて、優先順位をよくきいて、できれば気になっているところを先にしてもらうように伝えてはいかがでしょうか? 説明により、奥の倒れている歯の緊急性が高いと納得できればそこから治療を受けられると良いと思います。