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ご相談

15年前に打った前歯にヒビがあり、差し歯を勧められたが必要?

abc様45歳女性
お世話になります。
15年前に打った前歯の治療についてご相談させていただきます。

【経過】
15年前(当時19才)の時に、転倒して前歯を打ちました。
その時歯医者に行った際には、「黒く変色してるので神経が壊死してる、そのままほっとくしかない」と言われ、その後何もせず15年経過しました。
打った当時は黒ずんでいた前歯も、今では少し変色している程度で、痛みがでたこともありません。

先日奥歯の治療をしていた歯医者から、前歯のヒビが酷い、打ってから15年も何も治療をしていないなら、今からでも根の治療をしたほうがよいと言われ、裏から穴を開けて根治治療をしたところ、や汚れが全く出ず、根っこは石灰化していたとのこと。
穴を塞いで治療を終えました。

しかし、それから2週間ほど経過したところ、歯の裏側に、根治治療前はなかったヒビが数本入ってしまったので、裏から金属またはプラスチックを当てて補強すると言われました。(まだ金属は当ててないです。)

【質問】
1.そもそも、15年間何も無かった歯を治療する必要があったのでしょうか。
2.裏側から金属やプラスチックを当てるとしたら、多少歯を削るなりすると思いますが、かえって歯本体を弱めることにならないでしょうか。
3.その歯医者からは差し歯を勧められましたが、必要でしょうか。

ちなみに、今までいろんな歯医者に見てもらいましたが、前歯の治療を勧められたのは今回がはじめてです。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
> 1.そもそも、15年間何も無かった歯を治療する必要があったのでしょうか。

基本的には、根が未完成の歯以外で、神経が死んでしまっているのであれば、現在は根の治療は必須です。


> 2.裏側から金属やプラスチックを当てるとしたら、多少歯を削るなりすると思いますが、かえって歯本体を弱めることにならないでしょうか。

現時点で歯が生きていないとなると、歯がもろくなっている可能性は否定できません。
補強も一つの手段かとは思われます。
最後はご自身の希望でいいと思います。


> 3.その歯医者からは差し歯を勧められましたが、必要でしょうか。

現時点で、歯の変色等気になるのであればその方法もいいと思いますが、あくまで私見ですが私は経過観察を選択します。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
> 1.そもそも、15年間何も無かった歯を治療する必要があったのでしょうか。

教科書的には必要ですし、通常の治療ということになりますが、触らなくてもよかった可能性もあります。
ただそれはだれにもわかりません。


> 2.裏側から金属やプラスチックを当てるとしたら、多少歯を削るなりすると思いますが、かえって歯本体を弱めることにならないでしょうか。
> 3.その歯医者からは差し歯を勧められましたが、必要でしょうか。

必要かどうか、したほうがいいかというのはあとからわかることであって、現時点では確率の問題です。
たとえばこのままつめた状態で何十年ももつのであればする必要はないでしょう。
でも数日で折れるようならぜひしたほうがいいということになります。
ただそれがいつ折れるのか、折れた時点ではわかりますが、今の時点ではだれにもわかりませんよね。
そのあたりの考え方、予測などがドクターそれぞれでさまざま変わってくるので、今の時点でかぶせたほうがいいという先生もいれば今の時点であればそこまで必要ないという考えの先生もいるということです。
ネット上では現状の歯の状態、歯茎の状態、折れ方の状態、咬み合わせの状態、歯を動かした時の当たり具合、隣の歯との関係、その他もろもろさまざまなことが分からないのでその必要性について主治医の先生の意見を聞いて納得できるならしたほうがいいし、今のところこのままのほうがいいと思われるならそれも一つの考え方ということになります。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
abc 様、初めまして。
外傷歯の治療の事で、御疑問の事と拝察申し上げます。

abc 様の事例の様に、転倒による外傷等で、ぶつけた歯が歯髄壊死を起こし、根管治療に至る事は、時々あります。
比較的自覚症状が無く進行する事が多く、レントゲンを撮って初めて、根に病変が有る事がわかることも有ります。

数年〜十数年の間に歯根がどんどん吸収して、抜歯に至る事も時々あります。

abc 様の場合は、15年経過ですので、良くもってきていると思います。
根管治療後の歯は、もろくなり、ヒビが入る事もよくあります。

1.夜間就寝時の歯ぎしり
2.噛み締め癖
3.TCH
4.硬い食材を好んで食べる習慣(するめ、さきいか、燻製、ピーナッツ、アーモンド、硬いお煎餅、たくあん、ガム等)
等がありますと、ヒビが入り易くなります。

ヒビは、エナメル質に限局している場合は、経過観察する事がおおいです。
歯根までヒビが入っている場合は、
1.保存不可な場合は抜歯
2.抜歯して口腔外で接着し、再び骨の中に戻し固定(再植術)
等の対応があります。

今回差し歯の是非に関しましては、実際に拝見致しておりませんので、判断は難しいところです。
セカンドオピニオンで、他医にて1度診て頂くのも選択肢の1つです。

お大事にどうぞ。

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