歯のお悩み相談詳細

ご相談

2009/10/13

虫歯・抜歯・親知らずについて

きら様36歳男性
初めまして、早速ですが相談させていただきます。

以前、右下の一番奥の歯が虫歯で、それの治療の為に歯科に通院していました。右奥歯は痛みはぐっとかみ締めたりしない限りは痛くは無いのですが、ほぼ根元まで虫歯菌にやられて歯は完全に空洞の状態でした。
現在は穴埋めだけはしてもらっている状態です。

医師からは
虫歯を抜いて、真横に生えてきている無傷な親知らずが後ろにあるから、それを矯正して今の奥歯の位置にもっていく(つまりは交換)するような手段があるよ」と聞かされました。

抜歯関連に関しては色々調べたのでなんとなくは理解出来たのですが、一番心配なのが値段。「抜歯までは保険がきくけど、矯正は自腹だよ」とのことでした。体の一部なので、最終的にはお金をかけてでも治したいのですが、
・抜いた穴がふさがらないうちに矯正を始めた方が良いのか?
抜歯が終わって綺麗になってから矯正を開始しても問題は無いのか?という所で悩んでいます。

値段も聞いてみた所、「期間がどれだけかかるか個人差があるから一概には言えない」といわれました。他だと大体10万ぐらいだけど、うちはそこまで取らないから、とは一応言われましたが。。。それでもやはり、じっくりと吟味してベストな選択をしたいと思います。

ご回答宜しくお願いします。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
本気で矯正を考えるのであれば、歯を抜いた部分が治る前に始めるのがベストです。

成人の場合、未成年者や骨の成長が終わっていない方に比べると歯の動きが遅くなりがちです。

私自身、今回と同じことを上の歯に行ったことはあります。
ただ上の歯の骨は下の歯の骨に比べて扱いやすく動かしやすいことが判っていましたので、無事に動かせました。

ただ下の真横に生えた親知らずをこれから抜くであろう歯の位置に持ってくるのは、少し困難が予想されます。

難しいのではというのが正直なところです。不可能ではありませんが。
もうひとつ心配なのが、親知らずの根の形です。

一般的に素直な根の形をした親知らずは少ないのが現状です。
将来的に歯周病などに罹患しにくい根っこであればいいのですが、また噛む力に耐えうる根っこであればいいのですが、、一番奥の歯になるわけですから。
よく考えて、種々な処置方針を検討して決められてください。

移植という選択肢もありますし、インプラントという選択肢もあります。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
親知らずの手前が抜歯せざるを得ない状況ということであれば親知らずの利用がまずは第一選択でしょうね。
そして矯正の値段と時期ということで悩んでおられるようですがその心配はあまりないように思います。

矯正の力はそれほど強くはなく、ゆっくりと数カ月かけて歯を移動させていくのでその間にその抜いた歯の穴は修復されていきます。

抜歯して、本当にその穴が骨で完全にきれいに治るには数か月から半年くらいはかかってしまいます。
なので表面のほうが1.2週間でふたされてしまえば、そのあと矯正していくことは十分可能です。
矯正の途中で歯を抜く場合でも、矯正しながら抜歯ですよね。
(そうなんです。力をかけながら抜歯をしても何の問題もないんです。)
逆に矯正の期間が短くてすむと言う利点にもなります。

保険のきかない治療になるので通常の保険治療に比べると、10万円は高いようですが、一般的な保険外治療、矯正と比べると比較的安いという気がします。
(このあたりは各歯科医院で様々なので一概には言えませんが、、)

田邉 美樹子 先生からの回答

大阪府
筒井歯科医院
田邉 美樹子先生
真横にはえている親知らずを手前の抜いた部分に垂直に持ってくるということだと思いますが、このことだけをうかがった限りとても難しい矯正になると思います。

しかし、年齢的にも患者さまがお若いということもありますし、歯の状態としても問題なく動かせると担当の先生がご判断されているようなので、問題はないのだろうと推察いたします。

抜歯をしてからしばらくすると周囲を支えていた骨のカサが減ってしまうので、早目の矯正を勧められたのではないかと思うのですが、抜歯をしてから完全に骨が固まった後でも理論的には矯正は不可能ではないと思います。

ただ、難しさが増す可能性があるのではないでしょうか。

一度具体的に担当の先生にお聞きになられてはいかがかと存じます。

玉置 敬一 先生からの回答

玉置 敬一
和歌山県
玉置歯科医院
玉置 敬一先生
きら 様

とても良い歯科医師に巡り会えましたね。しかし、矯正云々の前に、もう一度その歯の根っこが本当に使えないかどうかをレントゲンを使って説明してもらってください。

親知らず矯正して前に持ってくるぐらい歯を大切にする先生なら、ひょっとして、今の歯をもう少し持たせてくれるような処置をしてくれるかもしれません(とことん悪くなっていれば別ですが・・・・・)。少しでも可能性があれば、治療をしてもらい、その治療の後どうしてもだめなら、そのときに矯正をするのも一つの手だと思います。

さて、いよいよ矯正をしなければならない場合、矯正を開始する時期はその先生にお任せすればよいと思います。よく考えてくれると思います。一般的には、抜歯をしたときにブラケットあるいはフックというものだけでも付けてもらい、抜歯したところの骨ができないうちに歯を動かし始めた方がよいように思います。

無くなった部分の骨は、動いてくる親知らずの周囲の骨が一緒に動いてきてくれるのが普通です。審美的にもきれいに行くことが多いです。

ところで、文面にある以下の文章”・・・・他だと大体10万ぐらいだけど、うちはそこまで取らないから、とは一応言われましたが・・・・・・”
治療費を「取る」と本当にいわれたのですか?あなたが払う治療費は必要な経費であって、決して取られるものではありません。貴方がお書きのように、ご自分の身体の一部を健康にする話です、それも食事ごとに三度三度毎回数百回は噛むのに使う歯です。ご自分の奥の歯で硬いものを十分に噛んでいる人は高齢になっても健康やQOL(生活の質)の問題が少ないことは統計で出ています。たまに乗る(仕事で使う場合は別として)足のかわりの自家用車に数百万円をかけ、何年かに一度買い換えている人が「歯は適当でええんで!」という方がいます。これでは健康が保たれません。

文面から貴方はご自分の健康のことをよくお考えの方です。お財布と相談して、気持ちよくお払いください。決して「取られる」という思いで治療をお受けにならないように申し添えます。

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