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2022/05/09

手術なしの矯正治療では、見た目の変化は解消されませんか?

さらさ様34歳女性
現在歯列矯正を始めて2年目となります。
現在行っている病院での診断では、上顎前突、叢生、上下正中線のずれ、オトガイ部後退と言われ、手術についても話がありましたが、私の両親からは手術までやる必要ないだろうと大反対された為、先生に相談し、矯正だけでも十分変わるので手術なしの方向で行おうという話しに落ち着きました。
その後昨年の秋頃まで取り外し可能の拡大床(仕事の関係で滑舌が悪くなるのが困る為、取り外し可能のものにしていただきました)にて上下の顎を広げて、秋頃から上顎のブラケット、その数ヶ月後に下顎のブラケットをつけて現在も上下のブラケットと拡大床をつけて生活している状態です。

下のブラケットをつけ始めてすぐに叢生がなくなり、笑いやすくなったと実感はあります。
しかし、記録で撮っている写真には口元を閉じた状態でも正中線のずれがまだあることと、口を開けた時に右側に顎がずれていること、目の高さも違うことなど見た目の変化がない為、顎が変形している場合は手術なしの歯列矯正ではこのような悩みは消える可能性は低いのでしょうか?

また見た目だけでなく、肩こり、腰痛、疲れやすさ、息がしづらい為眠りが浅いこと、口を閉じることがまだ意識しないと出来ない為、体調を壊しやすいなどの健康障害もあります。
全てが噛み合わせのせいではないと思いますが、噛み合わせが健康に密接に関係しているとの記事が多数出てきました。
今のように骨格が歪んだまま矯正を終了した時の健康面での問題は解消することは難しいのでしょうか?
現在7ヶ月の子どもがいる為手術となると子どもだけでなく、主人や彼の家族にも迷惑をかけることとなります。
見た目の改善だけでなく、健康面でも骨格が整って噛み合わせも良くなることのメリットが大きい場合、少し期間が延びてでも、手術を考えてます。
主治医の先生に話す前に先生方のご意見を伺えたらと思います。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
矯正についてですね。

正確な分析が無いので、一概には言えませんが、手術して動かせる範囲というのが例えば20mmだとして、手術なしではせいぜい10mmの範囲動けば大成功というような感じで、その動かせる範囲に大きな制約があるのが手術なしでの矯正ということです。
ただ、ゴールを手術なしでということで始めているわけですから、その方向が全く違うので修正が難しいということもあり得ます。
富士山に登るというゴールを目指すのに、別の山を登り始めているというような感じです。
手術まで考えるのであれば、できるだけ早めにそのことを伝えないと一旦抜歯などを行ってしまったらその歯はもう2度と生えてはきません。
息苦しさ、口の閉じにくさなど、どうしても何とかしたいところをしっかりと矯正医と相談してみてください。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
左右非対称の場合、骨格性ですので正中は合わせにくいかもしれません。
健康面=骨格が必ずリンクするとも言えないところがあります。
骨格性の非対称の場合、かみ合わせも安定しないことが多く、本来であれば外科矯正も視野に入れる必要はありそうです。

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