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2011/10/06

永久歯欠損です。乳歯混在でも矯正はできますか?問題点は?

meme様34歳女性
はじめまして。
永久歯欠損(先天性欠如)と乳歯の保存についてご相談させて頂きます。

私は、現在21歳なのですが乳歯がいまだにはえております。
歯医者でレントゲンをとってもらったところ、永久歯の影はなく今後はえることはないと言われました。

具体的に残っている乳歯が左右上下のD,Eと右上のC。
また、はえている永久歯は上が右の3から左の4まで。
下は右の4から左の4までと、右の一番奥に生えた永久歯が1本です。

歯並びが悪く、ちゃんと顎を閉めると上下の前歯が当たってしまうため無意識に下顎をずらしてしめていて、矯正をしたいと考えています。
しかし、乳歯がいつまで持つものなのか乳歯が混在で矯正をするのであればどのような方法が考えられるのかわからずに踏み切れずにいます。

できれば乳歯を長く使っていきたいのですが乳歯がある場合どのような問題が出るのでしょうか。

質問がまとまらず申し訳ありませんがよろしくお願い致します。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
永久歯がたくさんない状況のようですね。

乳歯というのは永久歯と何が一番違うかというと、やはり根っこの長さが全然違います。

なので矯正治療などで乳歯に力を加えて動かそうとすると乳歯の根っこは吸収しおそらく抜歯となることが予想されます。

では矯正せずにおいておいたらどうなるかというと、30歳くらいで自然に根っこが吸収し、やはり抜けてくるという転帰を取ることが多いです。
もちろんまれに長期にわたって60歳を超えても乳歯が残っている方もおられますがその確率は低いと言えるでしょう。

そこで一番考えなくてはいけないのが全体の咬み合わせの中での乳歯の位置と欠損の位置です。
現代の歯科医学で理想とされている治療であれば矯正インプラントを組み合わせて乳歯はやはり抜歯をしておくというのが長期的な安定という点ではいいような気がします。

乳歯に力を加えずにそのほかの歯について矯正できるのであれば矯正治療後乳歯が抜けたらその時にインプラントを考えるということも可能性としては残ると思います。(逆にある程度計画的にインプラントを使用することによって、矯正治療のアンカーとしてインプラントを使用することによってより矯正が楽にできる場合もあり得るのでその診断については矯正医、補綴医のしっかりとした協力体制があるところでの総合的な診断が必要だと思います。)

このようなケースは本当にその治療方法が難しいと思います。(正解というのはないと思いますし、、)ドクターによっても治療方針は行けば行っただけ違う方向性を示されるかもしれません。(その可能性のほうが高いです)
じっくりとしっかりとその治療方針について何箇所かで検討してそのうえでどの治療方法を選択するか決めていくことが大切だと思います。

まずは矯正の診断を受けに何ヵ所かの歯科医院に行かれて、矯正後にどのようなプランがあるのか、ということを話し合って見てください。
矯正専門医であれば欠損部はブリッジで、ということを言われるかもしれませんし、それも選択肢の一つとなることも考えられます。)

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
成人で、乳歯が残存している場合ですが、上と下でもち方が少し違ってきます。

上の乳歯よりも下の乳歯が長持ちする傾向があります。
乳歯を巻き込んでの矯正になりますと、最終的には乳歯がぬけるあるいは乳歯の根が吸収等起こす可能性がありますので、そこを理解したうえでの矯正が必要になります。

矯正治療後抜けた場合、ブリッジにするなりインプラントにするなりの補綴処置が必要になります。
矯正治療中に駄目になった場合、そこの補綴を考えての矯正になります。

まずは、矯正専門の先生あるいは大学病院の矯正科を受診して、正確な診断と治療方針をまず聞かれるのが良いと思います。

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