矯正の難しいところです。
十分きれいになる、というのが歯科医師は3mm動けば十分と思っていて、実際にそれだけ動いたとします。
でも患者さんはそれでは納得できず5mmは動かないと、と思っていたとしたら、、、。
それが最初の段階で話をしたところで、おそらく数値は出てきていないと思います。
客観的な話ではないのでこのような問題が生じてきます。
歯科医師はこれで十分きれい、という判断、、、患者さんは物足りない、、、これは最初からわかるでしょうか?
髪の毛を切った時のイメージ、というのが切る人とお客さんで事前にピッタリ一致させることが可能なんでしょうか?
全く初めてのところで、しかも制限がある中で、一度きりで歯をイメージ通りに動かすことは非常に難しいことですし、
インビザラインではさらにその動きに自由度がありません。
それがワイヤーではない
インビザラインの限界です。
(もちろんワイヤーにはないメリットもあり、それで満足している人も多々いるのですべてがだめというわけではありません。)
抜いたらどうなるということをお聞きになっておられますが、ここで抜いたほうが良いと言われたら抜くんでしょうか?
そしてその責任は私のように何も見ていない人が負えるんでしょうか?
言葉だけでは何がどれだけどのようにということは全くわかりません。
ですから矯正は規格レントゲンや写真などをしっかりと撮って行いますが、それでもなかなかうまくいかないこともあるという治療方法です。
ある意味、一か八かのリスクがあります。
そしてそのリスクを患者さんも負う覚悟がないと治療できません。