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2018/08/18
歯周病 治療方法

慢性辺縁性歯周炎は抜歯をせずに治療することは不可能ですか？

猫豚饅様52歳男性
今回「慢性辺縁性歯周炎」で全ての歯を失い、上下総義歯となりました。
今更という感が否めませんが、この病気は抜歯をせずに治すことは不可能なのでしょうか？
例えば歯茎を切開しての掃除だけでは、完治を目指すのは無理でしょうか？

河原　雅朗　先生からの回答

河原　雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原　雅朗先生
病気はなんでも重症度によってその治療成績が違います。
歯周病の初期段階なら歯石除去で十分治療可能です。
完治ということもあり得ると思います。
また中程度でもしっかりと治療すればその歯の寿命はかなり伸ばすことができます。
ただこの場合完治ということは出来ません。
すでに無くなってしまった骨を再生させることは今の医療レベルでは不可能だからです。
でも重度であったり、歯を支える骨がほぼなくなっているような場合には抜歯をせざるを得ない場合もあります。
また個々の歯だけではなくて、全体の咬み合わせなども考慮して治療をする必要性が有ります。

慢性辺縁性歯周炎は抜歯をせずに治すことは可能な場合もありますが、不可能な場合もあるというのがその答えだと思います。

酒井　信　先生からの回答

酒井　信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井　信先生
その時点でどの程度骨が吸収していて、回復が可能な状態だったのか処置をしても無理だったのかはもう知る由もありません。

しかし、歯科医師はできるだけ抜歯をせずに済むならばその方向で努力するはずですので、抜歯をせずに回復することは困難と診断したのだと思います。

渡辺　英弥　先生からの回答

渡辺　英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺　英弥先生
抜歯・非抜歯ですが、予後の予想と歯を支える骨の状況で決まります。
オペでは治らないことも多々あります。

船津　三四郎　先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津　三四郎先生
猫豚饅 様。
一般的に慢性辺縁性歯周炎は、その原因により治癒が左右されます。

1．遺伝的な要因が強いとされる、若年性の進行性の歯周炎は治癒が困難な場合が多々有ります。
2．重度の糖尿病を抱えている場合は、治癒が困難な場合があります。
3．ヘビースモーカーの場合は中々改善が難しく、抜歯に至る場合が多々有ります。
4．免疫力が極端に低下している場合は治癒が困難な場合が有ります。
5．咬み合わせが著しく不適な場合は、歯周病を悪化し易くなります。

それ以外の場合は、かかりつけ歯科院で、基本検査、歯周基本治療、歯磨き指導、定期健診等で抜歯を防ぐ事が可能な場合が多々有ります。

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