歯科治療における、
欠損に対する対応の仕方の一つとして
ブリッジという方法があります。
歯を失ったまま放置しておくと、
咬合の崩壊が起こりますので、何らかの方法で対処しなければいけないことになります。
・無くなった歯の前後の歯に爪を架けて装着する取外し式の部分入れ歯の方法
・両隣の歯を土台として削って被せて3本分連結する固定式
ブリッジ
・無くなった歯の部分の骨に歯の代わりになるものを埋め込みそれに
被せ物をする
インプラントという方法
以上3つの対応の仕方があります。
どの方法を選択するかは最終的にご本人が決定すればよいと思います。
ブリッジの寿命を8〜10年と決めつけて、それ以後は3本ともダメになると思いこんでいるようですがそのようなことはありません。
何を持って寿命というかですが、被せた歯の
冠のつなぎ目に新たな
齲蝕を作り放置すれば悪化すると予想される状態が観察されればやり直しをしなければいけません。
これも、寿命です。
また、削った歯に
冠を被せる時、
歯科用セメントで
合着するわけですが、毎日毎日
咬合による圧力がかかることで、
セメントの崩壊・溶解がおこることもあり、外れかかることもあります。
そうなれば、放置しておくと内部で
齲蝕が進みますので、外して作り直す必要が出てきます。
これも寿命ということになります。
勿論8〜10年と言わずもっと長期に安定しているケースもあります。
口腔内という環境の中で、一度作ったものがすべて一生もてばよいのですが、なかなかそうもいきません。
定期的な管理のものと、重大な結果にならないように早めの処置をすることで、
ブリッジも必要があればやり直すことで長期的に同じような状況を作っていくことができれば、充分意味のあることだと思います。