1.冷たいものがしみないようになるのでしょうか。
セメントではなく、詰めるなり被せるなりすれば、しみないようになるでしょうか。
→
セメントにしてあるのは、最終的なものではなく経過を追っているものと考えた方がいいと思います。この治療法でも駄目な場合神経をとる処置に移る為の暫間修復です。
虫歯の深さ、神経への影響度がわかりませんが、症状が出ているということはかなり深く、感染が神経まで行っていたと考えたほうが無難だと思います。神経がどこまで感染していたかはわかりません。よって、症状が無くなる場合もあれば、そのまま残ることも考えられます。
セメントでも
詰め物でも封鎖性にそれほど違いは無い筈です。症状に関
しては経過を追うことになります。
2.なぜ冷たいものがしみるのでしょうか。歯は、元々神経の上に
象牙質や
エナメル質がかぶっている構造と理解しています。
虫歯(歯が溶ける状態)を取り去り、少しでも神経の上に健康な
象牙質が残っている状態なら、
象牙質や
エナメル質に代わるものを詰めれば元の健康な歯と同じ状況になれるように思えるのですが、そう考えて良いですか?そもそも、痛いとかしみる原因と、それが治る理屈が知りたいです。
→痛みに関しては、神経が感染で
炎症を起こしその痛みが出ているものと考えます。感染を起こした
象牙質には無数の菌がいます。それを削ることで取り去り、健康な部分を出すわけです。
3mixの場合、あえて感染部分を残し薬で黴菌をたたき無菌にする理論です。しかしながら無菌になったとはいえ残った
象牙質は健康な
象牙質ではないと私は認識しています。それを踏まえて、温冷水痛などでしみるのは、
象牙質の中には
象牙細管
という細い管がたくさんあり液体が入っています。温度のの上下で液体が膨らんだり、その中を移動します。その端の移動状態などを神経が感じ取って、脳が痛みとして感じます。確かに
エナメル質で覆われてはいますが、きちんと詰めたとしても
歯肉の中の根の部分には
エナメル質がありませんし、神経が感染を起こしていた事実と、いくら
3mix(
抗生物質などの入った薬)でもその炎症を、感染を確実に治している状況を見ることはできませんので、刺激に反応してしまうのではないでしょうか。一方症状が無くなる
ものもあるのは事実です。