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ご相談

虫歯の治療中です。痛みやしみは時間が経てば治りますか?

ふみ様60歳男性
親知らずの次の歯が、神経溜まりギリギリまで虫歯です。痛いのなら神経をとるしかないと言われていました。神経をとるのに躊躇して、なんとか温存の方向の治療をしていただいております。

以前は嚙んでも冷たいものに触れても「ビビーン」と激痛があったのですが、転院した先で3Mixを入れていただいたら、日に日に嚙んでも痛くなくなっています。(約2週間経過)

現在、セメントで埋めてあり、2〜3週間したら詰めるとか被せるとかをしていただけるようです。冷たいものは、まだしみます。日々しみにくくなっている感じですが、冷たいものが当たると「じわっ」と痛いです。但し、冷たいものを離せば痛みはすぐになくなります。熱いものは、まあ、しみないと言っていいと思います。(他の歯よりは感じますが)

そこで質問ですが、
1.冷たいものがしみないようになるのでしょうか
セメントではなく、詰めるなり被せるなりすれば、しみないようになるでしょうか。

2.なぜ冷たいものがしみるのでしょうか
歯は、元々神経の上に象牙質エナメル質がかぶっている構造と理解しています。虫歯(歯が溶ける状態)を取り去り、少しでも神経の上に健康な象牙質が残っている状態なら、象牙質エナメル質に代わるものを詰めれば元の健康な歯と同じ状況になれるように思えるのですが、そう考えて良いですか?
そもそも、痛いとかしみる原因と、それが治る理屈が知りたいです。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
冷たいものがしみなくなるかどうかはやってみなくては、わかりません。

虫歯(歯が溶ける状態)を取り去り、少しでも神経の上に健康な象牙質が残っている状態なら、象牙質エナメル質に代わるものを詰めれば元の健康な歯と同じ状況になれるように思えるのですが、そう考えて良いですか?

それはそう考えてもらって結構なのですが、ぎりぎりの虫歯というのは、健康な象牙質はすでに残っておらず、病的な象牙質、すでに感染して柔らかくなっている象牙質3Mixでなんとか消毒しているという状態です。

少しの健康象牙質も残っていない状態だと考えられます。圧力が加われば当然神経にその圧力が伝わり痛みを感じることも考えられます。辺縁からの漏えいで非常に強い痛みを感じる可能性もあります。

口腔内のような湿潤状態で、言葉で言うようにきっちりと詰めるというのは非常に困難な処置であることも認識しておいた方がよいと思います。

痛みを感じているのは神経(歯髄)の炎症です。炎症は外力や、温熱の刺激、細菌の感染などによって起こり、多くは不可逆性です。ただうまく処置してこれらの刺激、などが取り除かれ炎症が治まれば痛みはひきます。

藤原 慶輔 先生からの回答

藤原 慶輔
京都府
ふじわら歯科クリニック
藤原 慶輔先生
1.冷たいものがしみないようになるのでしょうか。セメントではなく、詰めるなり被せるなりすれば、しみないようになるでしょうか。

→冷たいもだけなら詰めるなり被せで症状はなくなります。冷たいま物だけの症状で痛みが引っ張るような症状なら詰めるなり被せで症状はなくならないです。熱いものがしみるなら神経をとった方がいいです。

2.なぜ冷たいものがしみるのでしょうか。歯は、元々神経の上に象牙質エナメル質がかぶっている構造と理解しています。虫歯(歯が溶ける状態)を取り去り、少しでも神経の上に健康な象牙質が残っている状態なら、象牙質エナメル質に代わるものを詰めれば元の健康な歯と同じ状況になれるように思えるのですが、そう考えて良いですか?そもそも、痛いとかしみる原因と、それが治る理屈が知りたいです。

→歯は熱不良導体(熱を伝いにくいもの)であり、熱を加えると熱伝導により歯髄(神経)が刺激を受け痛みを生じます。歯の表面温度は31度から34度、食物や飲み物により温度は0度〜80度にも及び、象牙質歯髄境の温度が47度以上、29度以下に変化が生じます。

理屈として、健康な象牙質が残っていたらその上に詰めてよしと、いいという理由になりません。

アドバイスですが、
親知らずなら、神経どうのより抜歯することを治リョウの選択に僕ならすすめますが。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
1.冷たいものがしみないようになるのでしょうか。セメントではなく、詰めるなり被せるなりすれば、しみないようになるでしょうか。

 →セメントにしてあるのは、最終的なものではなく経過を追っているものと考えた方がいいと思います。この治療法でも駄目な場合神経をとる処置に移る為の暫間修復です。虫歯の深さ、神経への影響度がわかりませんが、症状が出ているということはかなり深く、感染が神経まで行っていたと考えたほうが無難だと思います。神経がどこまで感染していたかはわかりません。よって、症状が無くなる場合もあれば、そのまま残ることも考えられます。セメントでも詰め物でも封鎖性にそれほど違いは無い筈です。症状に関
しては経過を追うことになります。

2.なぜ冷たいものがしみるのでしょうか。歯は、元々神経の上に象牙質エナメル質がかぶっている構造と理解しています。虫歯(歯が溶ける状態)を取り去り、少しでも神経の上に健康な象牙質が残っている状態なら、象牙質エナメル質に代わるものを詰めれば元の健康な歯と同じ状況になれるように思えるのですが、そう考えて良いですか?そもそも、痛いとかしみる原因と、それが治る理屈が知りたいです。

→痛みに関しては、神経が感染で炎症を起こしその痛みが出ているものと考えます。感染を起こした象牙質には無数の菌がいます。それを削ることで取り去り、健康な部分を出すわけです。3mixの場合、あえて感染部分を残し薬で黴菌をたたき無菌にする理論です。しかしながら無菌になったとはいえ残った象牙質は健康な象牙質ではないと私は認識しています。それを踏まえて、温冷水痛などでしみるのは、象牙質の中には象牙細管
という細い管がたくさんあり液体が入っています。温度のの上下で液体が膨らんだり、その中を移動します。その端の移動状態などを神経が感じ取って、脳が痛みとして感じます。確かにエナメル質で覆われてはいますが、きちんと詰めたとしても歯肉の中の根の部分にはエナメル質がありませんし、神経が感染を起こしていた事実と、いくら3mix抗生物質などの入った薬)でもその炎症を、感染を確実に治している状況を見ることはできませんので、刺激に反応してしまうのではないでしょうか。一方症状が無くなる
ものもあるのは事実です。

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