お子様の
前歯の変色。とても心配なさっている様子が伝わってきます。
まず結論から。必要以上の心配はなさらないでください。
1ヶ月後の変色ということで、神経が死んでいる可能性もあります。
しかし、最近では、「そのような場合でも、慎重に様子を見ていると約6ヶ月ほどで色が消えることもある」ということが報告されています。
これは「子供時代の歯の場合、根の先でいちど切れた神経や血管に代わり、新しい血管や神経が歯の中にできるのではないか(細菌に汚染されていない場合は、たぶん歯の外にある神経、血管が中に伸びてくると考えられます)」ということです。
お母様が息子さんの歯をだめにしたのではありません。
けがや病気は子供に限らず避けられないものです。一つ一つはお母様の責任ではありません。
もし、この歯の中の神経がだめになったとして、早く気づいていても結果は同じだったと思います。胸を痛めないで、今後のことをしっかりと見てあげてください。
次に歯科医院へ行ったときに「変色しているからすぐに神経を取りましょう」という話しになった場合「もう少し様子を見てからにしてください」とお願いしてみてください。
経過を観察している中で、根の先に相当する場所が大きく腫れてくるとか、痛みを感じるとかの症状が出た場合(この場合は細菌に感染していると考えられます)は神経を取ってもらうと良いと思います。
神経を取ったからといって、息子さんの将来が暗くなることは何もないです。
きれいな治療をしてもらえば、きっとのびのびとしたいいお子様に育っていくと思います。
早く安心できる状態になるように願っています。