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2013/11/11

16歳男子の骨格性反対咬合の二期矯正について相談です。

ロン様27歳男性
初めまして。
16歳の高校一年男子の反対咬合二期矯正についてご相談致します。

息子は、一期矯正を小学二年から開始し中学三年で終了しました。
矯正治療は、
・上顎拡大
チンキャップ(現在も使用)
マルチブラケット(11歳から)
でした。

当初2〜3年で終了するといわれましたが、中学一年で成長期による下顎発達の状態で骨格性反対咬合が認められ、生え変わりが中学三年までかかりましたので、7年間動的矯正治療を行ってきました。
(経過観察時期はありませんでした。)

矯正後の状態は 
・顎の出方+9度
・右上下6〜8番の噛み合わせが歯1本ずれている
・顎のずれにより、上正中線が右側にずれている。
(顎のずれは手術のレベルではない)

以上の状態から、成長期で下顎の発達が続き矯正期間がそれなりにかかりそうだが、直ぐに二期矯正に入るように言われました。
息子にとって一期の治療期間が予想以上に長期になったことは負担であり、息子自身不便を感じていないので、大学受験を控えたこの時期に二期矯正はしたくないと強く望んでいます。

そこで質問なのですが、
1.本人に違和感がないので、二期矯正はせずこのまま一期矯正終了の状態で保定に入ることはできないのでしょうか?
2.仮に二期矯正をするとしても、16歳男子成長期後半の時期は適切なのでしょうか?
また、矯正は下顎発達のストッパー的な役割はあるのでしょうか?

この2点についてご回答ををいただけましたら、大変有り難いです。

こちらで勉強させていただいて、骨格性反対咬合の矯正は難しく、長期にわたる治療期間が必要であること、外科的矯正が有効な場合も多い事も理解できました。
悪気があるわけではなく必要な事しか言わない担当医なのだと思いますが、質問をしてもなかなかこちらの意を汲み取ってくれず、詳細な説明がないまま一期矯正に7年かかった気がして、二期矯正の説明に不安になっています。

長文失礼致しました。
どうぞよろしくお願い致します。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
> 1.本人に違和感がないので、二期矯正はせずこのまま一期矯正終了の状態で保定に入ることはできないのでしょうか?

今の状態で満足できるのであればそれでもいいと思いますが、どういう治療契約になっているのか、どういう状態なのかが不明なので保定装置を作ってくれるかどうかは、やはりその先生の考えにもなってくると思います。
ただ一度相談してみることはいいと思います。


> 2.仮に二期矯正をするとしても、16歳男子成長期後半の時期は適切なのでしょうか?
> また、矯正は下顎発達のストッパー的な役割はあるのでしょうか?

時期的には成長期なので適切だと思います。
(他の時期が駄目というわけでもないのでこれもいつが一番適切かというのは判断しきれない面もあります。)
ストッパー的な働きはあると思います。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
> 1.本人に違和感がないので、二期矯正はせずこのまま一期矯正終了の状態で保定に入ることはできないのでしょうか?

長期間に渡る矯正でのストレスもありますでしょうし、また受験を控えていますのでこの場合は、ご本人の希望が優先されていいと思います。
一度終了することで多少のリスクを抱えるのは致し方ないと思います。
男の子の場合、下顎の成長は18歳くらいまで続くこともあります。


> 2.仮に二期矯正をするとしても、16歳男子成長期後半の時期は適切なのでしょうか?
> また、矯正は下顎発達のストッパー的な役割はあるのでしょうか?

あくまでも私見ですが、私自身はもう少し経過観察するかと思います。
なぜなら、顎の成長を止める手段はないと教えられたからです。
先生によっては止めることも可能と言ったお話をされる方もいますが、私は人為的には難しいと考えます。
ただやれることは全て尽くします。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
ロン 様、初めまして。

お子様の矯正治療の2期治療で、お悩みの事と拝察申し上げます。

お子様の骨格性反対咬合の治療経過を大変適切に文面に書かれております事に敬意を表します。

さて、実際にお子様の口腔内や、レントゲン等を拝見致しておりませんので、確定的な事は申し上げられませんが、文面を考慮しながら、一般的な骨格性反対咬合の治療について回答させて頂きます。

骨格性反対咬合の治療を実施する際には以下の3点が重要になります。
1.頭蓋に対する上下の顎の位置関係(骨格に対するアプローチ)
2.上下の歯列の咬合関係(歯に対するアプローチ)
3.成長の予測(身長の伸びが、下顎の成長と非常に相関関係にあります)

1.は主に、第1期治療で行います。
2.は主に第2期治療で行います。
3.は身長の記録を年に1〜2回矯正歯科に通知されている事と思いますが、思春期に入りますと、思春期性の成長のスパートが必ずおこり、1年間に10cm以上身長が伸びる年があります。
この時期に父親の身長を抜き、大人の顔面骨格になってきます。
身長の伸びと下顎の前下方への伸びは相関関係にありますので、身長が伸びている間は、下顎が前へ出てきますので、再び反対咬合になる事がときどきあります。
成長のパターンによりましては、20歳くらいまでだらだらと身長が伸びるパターンの方もおります。
身長が止まるまでは、目が離せません。
この10代後半の成長(レイトグロース)が強い場合は外科矯正適用になってしまう事もあります。


> 1.本人に違和感がないので、二期矯正はせずこのまま一期矯正終了の状態で保定に入ることはできないのでしょうか?

保定に入る事は可能です。
ただし、レイトグロースに充分注意されて身長が止まるまでは観察が必須です。
もし、成長のピークを未だ迎えていない時は相当注意です。


> 2.仮に二期矯正をするとしても、16歳男子成長期後半の時期は適切なのでしょうか?
> また、矯正は下顎発達のストッパー的な役割はあるのでしょうか?

年齢的には2期治療に適した時期です。
レイトグロースがかなり強いと矯正力は、歯が立ちません。
チンキャップなどもこの時期には効果はありません。

最近では、マイクロインプラント(MIA、TAD)を用いて外科矯正になるのを避ける治療法も良く使われてきております。

もし可能であれば、右上下大臼歯の強い3級関係と正中線の偏位は治しておいた方がベターと思われます。

お大事にどうぞ。

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