歯が折れてしまったんですね。
歯が折れてしまった場合、ただ単に歯をくっつければいいというものではありません。
神経ギリギリということであればなおさらです。
歯髄が炎症を起こすであろうことから
歯髄の炎症を鎮める薬を盛り、そのうえでご自分の歯をぴったりとくっつけるということが必要になってくると思います。
もちろん薬の厚みが必要となるため持ってきた歯を削ったり、元の位置にぴったりとつけるためにいろいろな処置をしていく必要があると思います。
そういう治療が理想なんだと思います。
ですがよく考えてみてください。
そのような処置をするのにどのくらい時間がかかるでしょうか?
少なくとも私であれば数十分、下手したら1時間足らずはかかると思います。
行かれた歯医者さんには予約をしていったんでしょうか?
そんなわけありませんよね。
予約の患者さんがおられる中、時間を無理やり作ってその中でできうる限り理想の治療を行おうとしたはずです。
テレビなどで救急外来のものを見たことがないでしょうか?
本来なら適切な処置をするためにはもっとこうしなければいけないということでも、救急の場合には仕方がないからこうするということは多々あると思います。
今回優先すべきは
歯髄の保護です。
歯医者さんによっては
歯髄がギリギリなら、痛みが出ないようにすぐに神経を取ってしまう歯科医院も結構あると思います。
時間的にもそのほうがずっとずっと早くできます。
小学3年生ということはまだ根っこも未完成の可能性もありますし、まだまだ根っこのほうも成長していくためまず優先すべきは
歯髄の保護です。
歯の根っこの成長までは数年診る必要があるので、そのために再建は中学校になったら、ということなんだと思います。
私には、いい先生に処置をしてもらってよかったということしか考えられません。