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2021/05/01

奥歯の歯茎に空洞がある、症状がなければ経過観察でよい?

えるえる様54歳男性
歯石を取りに行き、レントゲン撮影も行いました。
その際、右奥歯の上の歯茎に空洞がある、が溜まっているか骨が溶けている可能性があるが、空洞の大きさは2年前のレントゲン写真とあまり変わっていない、噛んだ時に痛むなどの症状がなければ経過観察でよいと言われました。
経過観察とするのは、症状がないのに治療をするのは、何らかのリスク、デメリットがあるからなのでしょうか。
また仮に治療をする場合、どのようなことをするのでしょうか。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
根の先に黒い影が見えたのであれば、過去に根の治療をしたことのある歯で、根管内根尖部の感染が原因で根の先の骨が溶けて嚢胞が形成されていることが疑われます。
以前のレントゲンとさほど変化が見られないということは落ち着いているということで、慢性化している状態なのでしょう。

根の先にできた嚢胞の原因は先ほど記したように根の中の感染が原因なので、治療としては根の中に過去に詰めた根充材と言われる詰め物を取り除き、感染していると思われる根管壁を細いキリやヤスリのようなもので綺麗な壁が出てくるまで太く拡大し、それと同時に殺菌剤で根の中を消毒していく根管治療となります。

根管内の詰め物を除去するのが大変時間がかかるのと、根の先まで拡大清掃する治療ですので、その治療が根の先の組織を刺激してしまうと痛くなかったのが痛み出したり腫れたりする急性症状を呈することがあります。
そのことを十分に理解・納得の上の治療でないとトラブルの原因になりかねません。
そのために、落ち着いているならば経過観察で良いのではということになったと思われます。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
根尖病巣のことを言ってるのだと思います。
骨の中の根っこの先端部分のところの骨が溶けているという状態なんだと思います。
根管治療をうまくいってもその状態が続くこともありますから、症状がないのであればそのまま経過観察という事でもいいと思います。
治療をするとなると再度の根管治療です。
根管治療を始めたことによって痛みが出てしまう可能性もあるので、そう言われたんでしょう。
もちろん逆に今のうちにやっておいたほうが良かったという結果になる可能性もあります。
将来の予測は誰にもできませんから、どちらを選んでもいいと思います。
(ドクターはレントゲンを見て判断してるので、その判断を尊重するほうがよりいいかもしれません。)

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