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2020/10/24

硬口蓋圧迫挙上術について教えてください。

yoshimasada様65歳男性
先日お尋ねした件と関連があるのですが、硬口蓋圧迫挙上術という用語に出会いました。
”https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjps1957/47/5/47_5_856/_pdf ”
”https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjoms1967/27/11/27_11_1602/_pdf”
“https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjoms1967/33/4/33_4_791/_pdf”

硬口蓋圧迫挙上術では硬口蓋が立体的になり、よって面積が広がると思います。
その場合硬口蓋を覆っている口蓋粘膜が足りなくなり硬口蓋骨が露出しませんか?
「術後は口蓋骨が露出した状態になります。しかし術後1か月程度で、露出した骨の上に新たな粘膜ができ、欠損粘膜、骨露出はなくなります。」という専門家からお答えを頂いたことがあるのですが、露出するというのは歯が生えていた歯槽頂の部分なのでしょうか?
それと関係なく、これらの論文の中で、「口蓋部は前歯部で9mm深くなっており」とありますが、この程度でも固く分厚いと伺った口蓋粘膜はうまく順応して伸びるのでしょうか?
それとも順応しきれず口蓋骨が露出してしまうのでしょうか?

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
「硬口蓋圧迫挙上術」についてですね。

お恥ずかしながら、このような術式があるという事を今回初めて知りました。
したがってこの方法についての直接の答えではありませんが、一般論としてお答えします。


> 口蓋粘膜が足りなくなり硬口蓋骨が露出しませんか?

多少はあると思います。
少なくとも減張切開という事をするので、その量はそこまでではないと思います。


> 「術後は口蓋骨が露出した状態になります。しかし術後1か月程度で、露出した骨の上に新たな粘膜ができ、欠損粘膜、骨露出はなくなります。」

とのことですから粘膜が出来てくるんだと思います。


> 露出するというのは歯が生えていた歯槽頂の部分なのでしょうか?

その様に見えます。


> それと関係なく、これらの論文の中で、「口蓋部は前歯部で9mm深くなっており」とありますが、この程度でも固く分厚いと伺った口蓋粘膜はうまく順応して伸びるのでしょうか?
> それとも順応しきれず口蓋骨が露出してしまうのでしょうか?

骨が露出し続けることはありません。


そもそものこの論文ですが30年以上前のもののようです。
現在ではこのような大掛かりなことをしなくても、インプラントを数本植えて入れ歯の支えにするという事でこのような大掛かりな手術を避けることができ、しかもこの総入れ歯よりもより噛める入れ歯が出来るだろうと思われるので、今はこのような手術は世界中を探しても行われていないと思います。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
正直わかりかねますので、口腔外科専門医に聞かれたほうがいいと思います。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
yoshimasada 様。

4_791/_pdfでは、口蓋粘膜を歯槽頂より少し内側で切開し、粘膜骨膜弁を剥離。
口蓋板を骨切り後、鼻腔側に(上方に)圧迫押上げ後粘膜骨膜弁を戻して縫合。(縫合しているので、骨は露出しない)
旧義歯或いは新たに作成したシーネーで、口蓋粘膜を上方に圧迫(4週間)して、立体的に広がった口蓋に粘膜を圧迫により合わせてしまうようです。

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