「硬口蓋圧迫挙上術」についてですね。
お恥ずかしながら、このような術式があるという事を今回初めて知りました。
したがってこの方法についての直接の答えではありませんが、一般論としてお答えします。
> 口蓋粘膜が足りなくなり硬口蓋骨が露出しませんか?
多少はあると思います。
少なくとも減張切開という事をするので、その量はそこまでではないと思います。
> 「術後は
口蓋骨が露出した状態になります。しかし術後1か月程度で、露出した骨の上に新たな粘膜ができ、欠損粘膜、骨露出はなくなります。」
とのことですから粘膜が出来てくるんだと思います。
> 露出するというのは歯が生えていた歯槽頂の部分なのでしょうか?
その様に見えます。
> それと関係なく、これらの論文の中で、「
口蓋部は前歯部で9mm深くなっており」とありますが、この程度でも固く分厚いと伺った口蓋粘膜はうまく順応して伸びるのでしょうか?
> それとも順応しきれず口蓋骨が露出してしまうのでしょうか?
骨が露出し続けることはありません。
そもそものこの論文ですが30年以上前のもののようです。
現在ではこのような大掛かりなことをしなくても、
インプラントを数本植えて入れ歯の支えにするという事でこのような大掛かりな手術を避けることができ、しかもこの総入れ歯よりもより噛める入れ歯が出来るだろうと思われるので、今はこのような手術は世界中を探しても行われていないと思います。