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親知らずの移植は抜歯と同時にやらなければいけないのでしょうか

ぱみゅみ様38歳女性
現在左上7番が13年前の治療途中を放ったらかしにしていたので、虫歯で残根だけになってしまいました。
今の歯医者さんに痛みがひどいので来週抜歯をすすめられています。
そこで質問なのですが、

1.10年前の歯医者さんには「隣の親知らずの移植が出来るからもう少し親知らずが伸び切ったらやりましょう」と言われていました。
しかし、現在の歯医者さん〈口腔外科もやっている〉では「移植は難しいです。残痕部分は根が三本あるので親知らずは二本なので出来ない」と言われました。
どちらの歯医者さんの言ってることが正しいのでしょうか?
お医者さんによって意見が分かれることはありますか?

2.親知らずの移植は残根の抜歯と移植を同時にやらなきゃいけないと10年前の歯医者に言われました。
来週痛みがひどいので残根の抜歯になっているのですが、先に残根を抜いてしまったらもう移植は出来ないですよね?
親知らずの移植はすごくいい話を聞くのでやらないのはもったいないかなと思うと、抜歯の前に他の歯医者さんに聞いてみるか迷います。

3.今痛みがひどいので抗菌薬と痛み止めが出ました。
抗菌薬は前回セフゾンで下痢になってしまい、飲み続けられなかったので、今回アジスロマイシンが出ました。
下痢が怖いので飲むのためらっていますが飲まないと来週の抜歯は辛いですか?
痛み止めはなぜかロキソニンではなくカロナールが出ました。
カロナールの方が強いからですか?

長くなってしまいすみません。
回答お願いします。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
抜歯窩にぴったりとはまる別の歯はありませんので、移植の際にはある程度移植歯が入るように骨を削る必要があります。
そういう意味では根が2本だろうが3本だろうがあまり気にする必要はありません。
ただし、上顎は上顎洞という鼻に通じる穴がありますので、そこまでの骨の厚みが十分にあるかどうかがポイントかと思います。
無ければひと工夫が必要になります。

また、歯の移植については、かなり前にはいつでもできたのですが、その後の健康保険の改正時に抜歯と同時でなければ移植が保険請求できないという決まりになりましたが、その後の改正で現在は縛りがありませんのでいつ移植しても構いません。

ロキソニンよりカロナールのほうが強い鎮痛効果があるという認識はありません。
全く別組成のものでそれぞれの力価にもよりますが、むしろカロナールのほうが優しい感触を持っています。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
親知らずの移植についてですね。


> どちらの歯医者さんの言ってることが正しいのでしょうか?
> お医者さんによって意見が分かれることはありますか?

得意不得意、考え方で意見が分かれます。
移植は結構難しいものなので、する先生もいればしない先生もいます。
考え方次第ということになりますが、例えば移植してうまくいくこともあれば1,2年ですぐに取れることもあるわけです。
7番を抜歯して8番と6番でブリッジをしたほうが長期的に長持ちする可能性が高いということもあります。
(もちろんそのまま8番が使えるということが前提ですが)


> 2.親知らずの移植は残根の抜歯と移植を同時にやらなきゃいけないと10年前の歯医者に言われました。
> 来週痛みがひどいので残根の抜歯になっているのですが、先に残根を抜いてしまったらもう移植は出来ないですよね?

保険上のルールです。学問的には「?」です。
感染を起こしてるかもしれない残根を抜いて直後に移植歯牙を入れる、というのは感染のリスクは上がるはず、なんですが、保険では通りません。


> 親知らずの移植はすごくいい話を聞くのでやらないのはもったいないかなと思うと、抜歯の前に他の歯医者さんに聞いてみるか迷います。

色々考えてご自分で納得して決めてください。


> 3.今痛みがひどいので抗菌薬と痛み止めが出ました。
> 抗菌薬は前回セフゾンで下痢になってしまい、飲み続けられなかったので、今回アジスロマイシンが出ました。
> 下痢が怖いので飲むのためらっていますが飲まないと来週の抜歯は辛いですか?
> 痛み止めはなぜかロキソニンではなくカロナールが出ました。
> カロナールの方が強いからですか?

お薬に関しても、今痛みがひどいということで細菌をたたくために服用するわけです。
胃腸に対して副作用があるということはわかっているうえで、でも何もしないよりは細菌を殺したほうがいいからということで出しているわけです。
もちろん体の抵抗力がこのまま勝って、痛みが引いてくる可能性もゼロではありません。
でも下痢をしない、程度が知れているという可能性もあります。
結局腸内細菌まで抗生剤は殺してしまうというのが下痢の原因なので、下痢をしない抗生剤というものはあり得ないということになります。

カロナールについてはロキソニンよりも弱いですが、胃腸に対しては副作用が少ないからではないでしょうか?

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
> どちらの歯医者さんの言ってることが正しいのでしょうか?
> お医者さんによって意見が分かれることはありますか?

意見が分かれることはよくあると思います。
お話からすれば、移植は可能ではあると思います。

> 2.親知らずの移植は残根の抜歯と移植を同時にやらなきゃいけないと10年前の歯医者に言われました。
> 来週痛みがひどいので残根の抜歯になっているのですが、先に残根を抜いてしまったらもう移植は出来ないですよね?
> 親知らずの移植はすごくいい話を聞くのでやらないのはもったいないかなと思うと、抜歯の前に他の歯医者さんに聞いてみるか迷います。

基本的には、即日移植の方が楽かと思います。
後日ですと再度麻酔、移植床の再作成などになります


> 3.今痛みがひどいので抗菌薬と痛み止めが出ました。
> 抗菌薬は前回セフゾンで下痢になってしまい、飲み続けられなかったので、今回アジスロマイシンが出ました。
> 下痢が怖いので飲むのためらっていますが飲まないと来週の抜歯は辛いですか?
> 痛み止めはなぜかロキソニンではなくカロナールが出ました。
> カロナールの方が強いからですか?

感染防止かと思います。
鎮痛剤ですが、基本穏やかなものがファーストチョイスになることもあります。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
ぱみゅみ 様、初めまして。
親知らずの自家移植でお悩みの事と拝察申し上げます。

智歯親知らず)の自家移植は、抜歯と同時でも、後からでも出来ます。
化膿止めの抗生剤は、胃腸障害を起こす事が有ります。
その為、整腸剤(ビオフェルミン等)を同時に処方する場合が多いです。
カロナールとロキソニンでは、鎮痛作用はロキソニンの方が上です。
ただし、ロキソニンは、ある種の抗菌剤(ニューキノロン系)と併用すると痙攣をおこす副作用が有ります。
自家移植は、経験数の多い、熟達した歯科医師による手術がお勧めです。

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