歯のお悩み相談詳細

ご相談

神経まで達した虫歯は本当に神経を取る必要があるのか疑問。

ゆうま様33歳男性
初めまして、先生方よろしければ以下の質問に対してご教授ください。

昨年の夏頃親知らず抜歯する際にレントゲンを撮ったのですが、その時に親知らずが隣の歯に当たっていたため正常な歯が虫歯になっていることがわかりました。
親知らず抜歯虫歯治療をする予定だったのですが、痛くなく存在を忘れてしまっていて、ここ半月で冷たいものを飲むと激痛が走るようになりました。

そこで先日虫歯の治療に行き、しばらく削っているとふと先生が、虫歯が神経まで達していると、これから神経を殺す薬を入れて、今後10回は治療がかかるかもと、簡単な説明の後に削った箇所に白く粉っぽい薬を詰めてもらいました。
その時は神経を抜くことの意味が分かっていなかったのですが、後ほど調べてみると本当に抜く必要があったのか疑問に感じてきました。

質問ですが、
(1)そもそも虫歯菌がどこまで入っているかは実際に歯を削らないと分からないのでしょうか?
先日の治療では削ってみたら神経まで達してたので、とりあえず神経を取るという行き当たりばったりな感じに思えました。

(2)神経まで達していた場合はどの段階を持って殺すか生かすかを決めるのでしょうか?
神経まで菌が達していたら、神経は取るしか手段はないのでしょうか?

(3)治療医にも聞いてみようかと思いますが、神経を殺す薬剤を詰めたのが2月26日ですが、まだ間に合うのであれば神経は生きたまま残したいのですが治療の変更は可能なのでしょうか?

様々な先生方の意見が聞きたくて質問させていただきます。
この文だけでは判断が難しいと思いますがご教授よろしくおねがいします。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
ゆうま 様、初めまして。
歯の神経を取る事になってしまって、ご不安の事と拝察申し上げます。

一般的に神経まで虫歯が達してしまったら、抜髄(神経を取る)処置に至る事はよくあります。
ただし、神経に虫歯菌の感染が無ければ、

1.直接歯髄保護処置
2.間接歯髄保護処置

という治療方法があります。
この治療がうまくいけば、神経を取らずに済む場合が有ります。
基本的に神経を取らないで済むならば、それに越したことは有りません。

実際にゆうま 様の口腔内やレントゲン等を拝見致しておりませんので確定的な事は申し上げられませんが、2月26日の処置に対して、中のお薬を除去して間に合うかどうかはわかりません。
でも、もし取るならば、今日、明日中に取らなければ、神経は死んでしまいます。

かかりつけ歯科医院で、よくご相談される事をお勧めいたします。
お大事にどうぞ。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
> (1)そもそも虫歯菌がどこまで入っているかは実際に歯を削らないと分からないのでしょうか?
> 先日の治療では削ってみたら神経まで達してたので、とりあえず神経を取るという行き当たりばったりな感じに思えました。

わかりません。
レントゲンでわかるのはだいたいの状態で、それで全部判断できるのであれば苦労しません。
そもそもですが、激痛が走ったという時点で神経をとらざるを得ない状態と判断するほうが普通です。
とりあえず削ってみて何とか神経が出てこなかったら、痛みが出るかもしれない可能性が高いけれども保存してみようという判断をするくらいです。
神経が出ているのであれば取ったほうが無難です。

もしここでとらずに神経を殺す薬も入れずに残そうと努力して痛みが出たら、どうしてそんな痛みが出るのがわかっているのに神経を残したんだ、というような相談になります。
(実際にそういう相談もあります。)
治療は検査と実際の状態とを常に判断材料にしながら手探りで一番いいと思う方法を探っていきます。
行き当たりばったり、といえば言葉は悪いですがそういうものです。


>(2)神経まで達していた場合はどの段階を持って殺すか生かすかを決めるのでしょうか?
> 神経まで菌が達していたら、神経は取るしか手段はないのでしょうか?

上記に書いた通りその判断は難しいです。


> (3)治療医にも聞いてみようかと思いますが、神経を殺す薬剤を詰めたのが2月26日ですが、まだ間に合うのであれば神経は生きたまま残したいのですが治療の変更は可能なのでしょうか?

不可能だと思います。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
> 質問ですが、
> (1)そもそも虫歯菌がどこまで入っているかは実際に歯を削らないと分からないのでしょうか?
> 先日の治療では削ってみたら神経まで達してたので、とりあえず神経を取るという行き当たりばったりな感じに思えました。

通常はレントゲンだけではわかりえない部分があります。
特に親知らずが絡んだ一番奥の歯の虫歯はかなり重症であることが多いです。


>(2)神経まで達していた場合はどの段階を持って殺すか生かすかを決めるのでしょうか?
> 神経まで菌が達していたら、神経は取るしか手段はないのでしょうか?

神経を取る取らないの判断ですが、先生によってややばらつきがあります。
一番問題なのは、どの部分まで感染がいっているかわからないことが重要になります。
多少の症状を残して神経を残した場合、将来的にかなりの深い症状が出ることが考えられます。
様々な薬で残せるお話も出ていますが、虫歯の程度や症状によって左右されます。


> (3)治療医にも聞いてみようかと思いますが、神経を殺す薬剤を詰めたのが2月26日ですが、まだ間に合うのであれば神経は生きたまま残したいのですが治療の変更は可能なのでしょうか?

お話の経過を見ますと、変更は無理かと思います。
神経はすでに取られたと同じ状態ですので、再生はできないと考えます。
きちんと治療されることが望ましいと考えます。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
虫歯は感染症ですので、取り残しがあると、その上に詰め物をしようが中で進んでしまいます。
象牙質に細菌が侵入しているかどうかは、完全に虫歯で軟化している象牙質は別として、微妙な部分は感染歯質を染め出す「染め出し液」で確認しないとわかりません。
その結果、思いのほか深く削らなければいけないことは往々にしておこりえます。
行き当たりばったりと言われればその通りですが、結果として神経の部屋に到達してしまえば神経を取ることになります。
神経を殺す薬を作用させたなら、すでに変性を起こしているかもしれませんので、今からやり直しは厳しいのではないでしょうか。
お任せする方が良いと思います。

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