妊娠と
抗生物質の関係については、専門家でも意見が分かれるところです。
一応メイアクトMSのようなセフェム系と呼ばれる
抗生物質は妊婦さんへ投与できるとされていますが、私の知っている医科のDrは、自分の奥さんが妊娠した時にその薬を100%安全と信じて処方できるかどうかは悩むとも言ってました。
これまでの臨床実験報告では、妊娠中の女性に投薬して完全に毒性がない抗生物質はほんのわずかであり、ほとんどの
抗生物質について催奇形成の有無は解明されておらず、結果として妊娠中の使用が避けられています。
ただし、私の知識と現在の医科Drとの知識には差があることも予想されますので、産婦人科を受診されて歯科医院で処方された薬について服用しても良いか確認されることをお勧めします。
また、奥から2番目の歯の処置ですが、妊娠が確認されれば、何とか安定期までは処置を延期できるよう応急処置で対応したほうが無難です。
しかし、緊急性がある場合はそうも言ってられません。
その腫れている部分の
膿が胎児へ移行するリスクも考える必要があるからです。
抜歯が適当かどうかは判断しづらいですが、歯を残すことで症状の再発の可能性があり、妊娠していた場合出産後の授乳期間も考えれば、向こう2年以上にわたりその可能性と付き合わなければいけませんので(歯の痛みにも我慢が要求されます)、それなりの覚悟が必要になります。
程度の差はあれ、大抵はこうした説明をお聞きになっていると思うのであまり代わり映えはしないでしょうが、それだけ治療は簡単ではないということをわかってください。