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神経を抜いた後は歯全体に被せ物をするのではないのでしょうか?

紅い鳥様54歳女性
2年ほど前に、左に一番奥(親知らずは抜いていてありません)の神経を抜く治療を受けたのですが、その時、削った穴を詰めるのに、歯全体を被せたのではなく、通常の虫歯と同様の処理をしただけのものがあります。
光をあててその場で詰めて終わり・・という様なものでした。
神経を抜いた後の治療って、近頃はそんなもので済むのか?という事が知りたいです。
というのは、私は、子供の頃、歯科医師がどういう訳か、神経を抜いた後に、普通の金属の詰め物をしただけで終わらせて、その後、その歯が知らずの内に虫歯になって、内側がぶよぶよになっていて、歯茎から5ミリしか残せずに全部を削るという自体になった過去があります。
3本並んでその様な事態で、連結でクラウンを作り被せるしかありませんでした。

本日、歯のクリーニングに行ったところ、左の下の一番奥の、神経を抜いた歯のかみ合わせの部分の一部分が、少し色が違ってきているかもしれないと言われて、レントゲンを撮ったのですが・・・。
治療した当時、歯の治療も治療する道具も日進月歩なので、こんな風な治療になってきているのかな?とだけ思ったのですが、果たしてその歯を治療した時の処置が正しかったのかどうか・・・、どうしても知りたいと思う様になりました。
今後、生活する上で注意する事も違ってくるのではないかと思うからです。
ちなみに、今回は大丈夫だという事で、芯もしっかり立っているとの事でした。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
治療方法の疑問ですね。

神経をとる処置をすると、一般的に歯が割れやすくなるといわれています。
真ん中に穴をあけて、もともとのむし歯のところが前後の部分にあることが多く、削った後にほっぺた側とベロ側に壁が2枚立つような形態になることが多いです。
そこに噛む力がそれを引き離す方向にかかると歯が割れてしまいます。
特に小臼歯のあたりだと前後に亀裂が入り歯が割れてしまうことがあります。
そうなると抜歯をしないといけなくなってしまうので、そうならないように噛んだ時に広がる力が掛からないように全体を被せるというほうがいいとされています。
あくまで教科書的にそう書かれているということです。

治療の際、できれば歯を削りたくないという思いは実は患者さんも歯医者も同じです。
周囲の歯質がしっかりと残っているような場合、強度的に歯が割れることは考えにくいです。
持てばそのほうがきれいだしいいに決まっています。

ということで神経を取っただけという場合、あえてかぶさないで上の穴だけをふさいで終了することもあります。
削ることによって歯が受けるダメージと、歯を残すことによって割れてしまう可能性との比較ですが、これは神のみぞ知るということになります。
処置として持てば正しかったということになりますし、だめであればあの時被せておけばということになるんですが、どのくらい持てばいいかということもコンセンサスはまだ得られていませんしこれからも得られることはないと思います。
処置方法に正解と呼べるものがないと言われる由縁です。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
接着技術が上がっていますので、噛み合わせ等がきちんとしていれば問題ないかと思います。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
紅い鳥 様、初めまして。
神経を取った後の治療方法がお知りになりたい事と拝察申し上げます。

一般的に神経を取った歯は、少しもろくなり易い事があり、歯の破折を防ぐ為に、全体を被せる治療を致します。(クラウン

一方、歯は、削らない方が長持ちする事も事実です。

その為、
1.神経を取った歯の強度が強いと判断された場合
 1)白いコンポジットレジンで詰める
 2)全部を被せないで、部分的な金属冠をつける(アンレー

2.神経を取った歯の強度が弱いと判断された場合
 1)全部を被せる冠をつける(クラウン等)

理想としては、1.が理想です。

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