縫合糸で
口内炎になってしまったんですね。
残念ですが時に起こることです。
お気持ちはわかるんですが、ナイロン糸は感染に強く、強度も強いというメリットもあり、その糸を使われているのだと思います。
(私はこの
口内炎になるのが嫌いなのでナイロンは使わなくなりましたが、以前使用して
口内炎になった患者さんはおられます。)
絹糸を昔はよく使っていましたが、感染が問題でこれもあまり使われなくなりました。
でも今でもよく使用されています。
たかだか糸ですが、それぞれに特徴がありすべての条件を満たすものは意外と少ないかもしれません。
(材質だけではなく編み込みかモノフィラメントか、など糸には様々な種類があります。)
例えば矯正治療で装置を付けたら
口内炎になった、というときに、装置がまずかったからだ、ということはなかなか言えませんよね。
いろいろな装置なしに歯を動かすという目的が達成できないのであれば、ある程度のそういうデメリットも生じても仕方がない面があると思います。
今回とても痛みが強く出て、しかも長引いたということでお怒りもわかるのですが、処置前にそれらをすべて予見できたか?というと難しいものがあると思います。
医学は未知数の部分が非常に多く、何か問題が起きたらその問題に対して一つ一つ対応していくということしか出来ないことが多々あります。
治療費などのことになってくると歯科医学的な問題というより法的な問題になってくるので、専門ではないのでコメントは控えさせていただきます。