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ご相談

治療方法の説明と同意の確認について不満があります。

alibre123様73歳男性
全く自覚症状の無い歯の歯根嚢胞を治療しました。
今、ロキソニンを3時間置きに飲んでます。
検査結果と治療方法を歯科衛生士が説明しました。
自分としては治療を望んでいなかった歯だったのですが、衛生士さんが再三治療を薦めるので、治療に同意しました。
医師は治療を始める前に『歯根嚢胞の治療をして良いですね』と一言ききました。

その結果は予期せぬ痛みです。
『説明が足らないのでは』『医者が説明しなければいけないのでは』と聞いたところ、『私(医者)に同意しましたよね』との事でです。
その上『もし、いやなら治療椅子の上で治療同意を翻せばよいではないですか』との事です。

内科・外科ほか通常の医者で看護婦が診断を告知し治療への同意を求める事は聞いた事がありません。
身内の看護婦の話では、医者が説明した上で、患者に聞かれた場合、『正式な回答ではないけれど』と断わった上で回答するとの事です。

根幹のインフォームドコンセントは絶対医療行為で歯科衛生士に許されてはいないと思うのですが如何でしょうか。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
治療後の経過が良くなく、悩んでおられるんですね。
根尖病巣があればその大きさや、状況などによってやはり治療をお勧めすることがよくあります。
症状がないからといって問題がないとするほうが問題だからで、例えば今回そういうレントゲン像があることをわかったうえで放置して、数年後に急に痛みだしたりしたときに、あの時治療しておけば、といわれることもしばしばあります。
ただ今回の相談の説明ということとは少し話がずれるので、この話はこの辺で終わります。

治療の説明が絶対的医療行為で、歯科衛生士に許されていないということはないと思います。
たとえば一般的に根尖病巣とは何か、というような説明をされているホームページなりなんなり、様々なところで調べることができます。
それらすべてが医師歯科医師による説明かといわれると、そうではないことは明白です。
歯科衛生士の業務は診療補助なので、その診療補助の中には病態の説明があっても何ら不思議はありません。
最終的に治療するしないを患者さんが同意されているということなので、その点については何の問題もないと考えます。
説明をだれがしたかということで今の痛みなどの症状に変わりが出るわけではないので、今はその痛みなどの処置をしっかりとしてもらうことを第一に考えましょう。
(信頼関係が崩れると、治療もうまくいかないことが多いです。転院も含めて今後の善後策について考えましょう。)

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
alibre123 様、初めまして。
根管治療中の疼痛でご難儀の事と拝察申し上げます。

実際にalibre123様の口腔内や、レントゲン等を拝見致しておりませんので、確定的な事は申し上げられませんが、一般的に、
1.歯根嚢胞
2.歯根肉芽腫
3.根尖歯周炎等の根尖部病変

等の病変は、自覚症状なく漸次病変増大傾向に進行し易く、放置すると、抜歯並びに病巣摘出手術に至る場合があります。
通常は、自覚症状が無くても、根管治療により、病変の縮小、消失を期待するところです。

また、自覚症状が無くても、感染根管処置を開始する事が引き金になり、一時的に腫れや疼痛が発現する場合も時にあります。
根管治療開始前から、既に根管内に慢性的に細菌が繁殖している為です。)
その際は、抗生剤による消炎療法を併用しながら、感染根管治療を続けます。

インフォームドコンセントに行き違いがあった様ですが、根管治療はしっかりと行った方がベターです。

お大事にどうぞ。

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