どのように治療がしにくいのか、さまざまな原因が考えられるのですが、根っこの治療を行い始めた時はすでに大きな
虫歯があったのでしょうか?
土台は立っている状態なんでしょうか?
(おそらく石灰を詰めたと書いてある時点で違うとは想像できますが、蛇足ですが石灰ではありません。)
歯と歯の間が狭いというのは後ろの歯が手前のほうによってきていることを指しているのだと思います。
物を被せるとき、例えば帽子のようなものを被せようと思った時、頭よりも帽子のほうが大きくないと入りませんよね。
その大きな帽子をかぶせようと思ってもその隣に何か邪魔なものがあったら、帽子の幅がその間隔よりも大きかったら被せることはできませんよね。
放置すればするほど歯と歯の間はどんどん狭まって行き、また反対側の上の歯もそのすき間を埋めるように動いてきます。
そうなると物理的に誰がどう頑張ってもすんなりと被せを入れることが出来ないという状況になります。
もしかしたら今すでにそういう状態なのかもしれません。
今見えている根っこの幅と、歯と歯の一番狭くなっているところはどちらのほうが大きいでしょう?
もし根っこの幅のほうが大きいようならきちんとした被せは入らないことになりますよね。
本格的に元の状態に戻そうと思ったら
矯正して歯と歯の間を元の状態に戻して、そのうえでということになりますが、
保険ではそういう治療はできませんし、いったん出てしまった上の歯を戻すのは
矯正の中でもかなり難しい治療になってきます。
歯と歯の間を開けるために前後の歯を削るとか上の歯を削るという妥協策を承諾してもらわない限り、まともな治療はできない可能性があります。
またきちっと土台を立てないでおいた(密閉状態でない)根っこの治療のやりかけのものは3ヶ月ほど経つと再度感染の可能性が高くなってくるというデータがあります。
もしそうなったら、被せをした後再度痛くなったら、今度は被せたドクターはその責任を取らないといけなくなってしまいます。
そういうことも含めてあまりやりたくないのかもしれません。
(私なら再度根っこの治療からやり直させていただくことが多いと思います。)