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2012/11/10
抜歯 治療方法

根に割れ目があり抜歯と言われました。治療について教えて下さい

しし座流星群様62歳女性
レントゲンで、右下6番（1年前に神経を取った）の根の周りに黒い影が写っているので、根の治療をしたほうがいいと言われ治療を始めましたが、根に割れ目があり、出血と膿が酷いので置いておくのは難しいとの事。
抜歯しなければいけない事にショックを受け、抵抗がありましたが、無理して置いておくと両隣の歯の周りの歯槽骨に影響すると言われました。
やはり抜歯は止むを得ないのでしょうか？

また、抜歯後のインプラントかブリッジかでも悩んでいます。
インプラントは、高額（47万円）なのと、簡単な手術と言うことで少し恐いです。
ブリッジは両隣の歯を削らないといけないのが抵抗あります。
両方とも治療歯ですが神経もあり、中央に詰め物をしているだけです。
この両隣の歯を削ってしまうことで歯が弱くなったり、虫歯が酷くならないか？
また、両隣の歯のどちらかが治療が必要になったら、その都度ブリッジごと換えなければいけなくなり、治療が大変且つ高くつくのでは・・？
セラミックにしていたなら尚更。
インプラントにしていて、両隣の歯がいずれ神経を取らないといけなくなった時点でブリッジに変更できるのか・・？
後々の事も含め、本当にどうしたらいいか分からず悩んでいます。
抜歯せずに済めば一番いいのですが・・・。
ご助言をよろしくお願いします。

河原　雅朗　先生からの回答

河原　雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原　雅朗先生
いろいろお悩みのことと思います。
まず抜歯をしないといけないかどうかという点ですが、基本的に説明をお受けになっている通り、歯の根っこにひびが入って、さらにそのために炎症が起きている、という状況であれば抜歯という判断は極めて通常のことであり、妥当な判断だと思われます。
破折の場所、根っこの状況によっては、もう少し延命させる手段があるかもしれませんが、実際に診ている先生の判断が抜歯ということであれば、そのほうが信ぴょう性は高くなると思います。

で、抜歯後の処置についてですが、これもまた状況についてよく認識されていると思います。
ただインプラントにしてから前後の歯の神経を取る段階になってブリッジにするということだけは出来ません。
両隣の歯を削ると、やはり今よりは歯の寿命が短くなることは統計上も確かです。
かといって、抜きっぱなしにしてしまって、前後の歯並びが悪くなったり、咬み合わせに影響が出てくるリスクよりもブリッジのほうが良いということで、仕方なく前後の歯を削るわけです。

インプラントはその点に関してはいいのですが、やはりデメリットは経済的なものと、怖さですよね。
ただ、こういった中間欠損の場合には手術のリスクは比較的少なく、統計上はインプラントのほうが長持ちして両隣の歯を失う可能性が、より先延ばしにできるということから将来のことを考えると有効な手段だと思います。

渡辺　英弥　先生からの回答

渡辺　英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺　英弥先生
歯の根が割れているとのことですが、どの根が割れているのかでも少し変わってきます。
通常、根が2本ありますので、どちらかの根だけが割れているのであれば、その根だけ抜いてもう片方を残すやり方もあります。
ただその場合、小さなブリッジになることが多いと思います。
虫歯のリスクに関しては、きちんとメインテナンスをかけることである程度クリアできるような気もします。

船津　三四郎　先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津　三四郎先生
しし座流星群 様、初めまして。
右下6番の処遇で、お悩みの事と拝察申し上げます。

実際にしし座流星群 様の口腔内や、レントゲン等を拝見致しておりませんので、確定的な事は申し上げられませんが、一般的に歯根に破折が生じた時は、抜歯になる事が多いです。

下顎の6番は、3本の歯根がありますので、どの歯根に破折があるのかによって、多少処置が変わる事があります。
抜歯になる場合の事後処置には以下の様な方法が考えられます。（一般論です。）
1．ヘミセクション（3本の歯根の内、破折した歯根のみを切断抜歯する。）
2．ヘミセクションが不可の場合は、完全抜歯となる。

抜歯後の治療
1．取り外し式の義歯（保険可）
2．ブリッジ（保険可）
3．インプラント（自費）
　（文中のインプラントの費用は、少し高めですね。）

破折の原因には、以下の要因が大きく関与します。
1．無意識下の噛み締め癖
2．夜間就寝時の歯ぎしり
3．硬い食材の嗜好（するめ、さきいか、ピーナツ、燻製、硬いお煎餅、ホルモン、たくあん等）

1．2．は、歯や咬み合わせ、顔面骨格、骨隆起の有無、舌圧痕・頬粘膜圧痕の有無等の観察で、わかります。
成長期は、何でも良く噛んで、顎や顔面を発育させる必要がありますが、中年以降は、硬い食材は避けた方が、無難です。

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