より丁寧なんだと思います。
抜歯に限らず歯科治療に関してはすべてが契約ということになっています。
そのことを一つ一つすべて同意書をとることも可能ですが、実際問題それらは口約束レベルで行われています。
それをより丁寧に同意書をとっているということだと思います。
むし歯治療をとってみても、削るとしみる可能性があり、その場合には神経をとるかの製があり、また予期せぬ原因でもっとほかの治療が必要になるかもしれない、
削ってみたら歯が割れていて
抜歯になりそう、ということもあり得るわけです。
そういうことを1本1本の歯について契約、同意書をとることも本来は必要なのかもしれません。
でも実際問題そこまではできませんし、していませんよね。
また同意書をとったとしても、明らかな医療ミスがあればその同意書は無効であるという裁判の判例もあります。
ですから一般的なことをとしている限り、同意書は必要ないという考えもできます。
ただその一般的というところが問題になることがあります。
抜歯は何があるかわからない、という面と、患者さんの思う一般的なことと歯科医師が思う一般的なことに乖離があることがあり、言った、言わないというトラブルを避けたいということでより丁寧に同意書をとっているのだと思います。
また最近は認知症の方対策ということもあります。
その日その時には同意していても、あとから家族が実は認知症で分かっていなかった、とか本人も聞いていない、ということもあります。
本当は抜く必要がなかったのでは、とか抜くなんて聞いていない、とか、
抜歯を強いてしまえば、あとから言われてもどうしようもありません。
そんなトラブルを避けるためということだと思います。