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インプラントと骨の過剰形成について。

河内ミナミ様35歳女性
いつもお世話になっております。

今回はインプラントについて質問があります。

インプラントを入れるときに歯槽骨を削って穴をあけますよね?

その後、治癒する過程で骨の過剰形成は多少なりとも起こるものでしょうか?

それは、骨折の治癒過程で起こる骨の過剰形成と同じくらい起こるのでしょうか?

またインプラントのときに起こる過剰形成は、海綿骨の範囲だけで起こるのではなく、皮質骨でもおこりますか?
(歯槽骨には海綿骨も皮質骨もあるのですか?インプラント皮質骨にまで刺すのですか?)

だとすればフィクスチャーを埋入した辺の骨の前後左右だけでなく、上下方向にも過剰形成されるのでしょうか?

例えば下顎にインプラントをした場合、骨の輪郭に骨添加はおこりますか?

もしかすると、下顎にインプラントをした人は、みんな若干見た目にはわからない程度の骨添加が起こっているのではないでしょうか?

少し話がずれますが、歯列矯正のときに骨添加が起こらないのは、新陳代謝内で動かしているからでしたよね?

フィクスチャー埋入はそれと比べるとやはり骨添加率(?)は上がりますか?

また、過剰形成される、されないどちらにしてもその理由も一緒にご回答いただけると幸いです。

他の歯医者さんに聞いたところでは
>Fixed Comple●e Dent●re の後方インプラント周囲では骨が増えたという臨床例があったと回答をいただきました。

その症例によりますとインプラント治療を終えたあと咬合力を加えていくことで骨の輪郭部分に過剰形成がみられたようです。

このようにインプラントをすることで治癒過程以外の、咬合力によってまで骨の過剰形成は起こるものなのでしょうか?

成人していても咬合力の増加で輪郭に変化がでることがあるのでしょうか?

食いしばりや過度の咬合で歯茎の辺りに骨隆起や逆に骨の吸収が起こるのはよくきくのですが・・・

今回はいつも以上に話が飛び飛びになってうまくまとめられていないかもしれませんが、ご回答いただけると幸いです。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
なかなか専門的な話になってきましたね。

まず基本的なことですが、歯槽骨という骨はありません。

上顎骨下顎骨という骨はありますがその骨の歯の埋まっている部分のことを歯槽部と言い、通称歯槽骨と言っているだけです。

上顎骨下顎骨には皮質骨もあれば海綿骨もあります。

そして過剰形成の話ですがあまり期待できないと思います。

確かに海綿骨の中の骨梁(こつりょう)が緻密(ちみつ)化してくるとは思いますが、骨そのものが反応性に大きくなった、ということはあまり聞いたことがありません。

また上の方に骨が伸びるということは基本的にあり得ない話です。

骨の輪郭が大きくなってくるというのは、もしそういうことが起こるのであればすごいですね。
(下顎隆起などの骨添加が起こるメカニズムからすると絶対にないとは言い切れませんが、そういった症例発表について、僕自身は勉強不足で知りません。)

噛むことによって咬筋などの筋肉がしっかりしてきて、顔の輪郭が変わったという話はよく聞きます。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
○その後治癒する過程で骨の過剰形成は多少なりとも起こるものでしょうか?

可能性はあると思いますが、少数例ではないでしょうか。
私自身は経験がありません。

○それは、骨折の治癒過程で起こる骨の過剰形成と同じくらい起こるのでしょうか?

データ、文献を読んでいませんのでわかりかねます。

インプラントのときに起こる過剰形成は海綿骨の範囲だけで起こるのではなく皮質骨でもおこりますか?
(歯槽骨には海綿骨皮質骨もあるのですか?インプラント皮質骨にまで刺すのですか?)

インプラントは上部の皮質骨を通して海綿骨で止まる場合が概ねほとんどだと思います。

顎底の皮質骨まで到達させるのは必要とされない以上、あまりなされないと思います。

小手を必要とするのであれば行うとは思いますが、通常は上部の皮質骨で固定をさせるのがほとんどではないでしょうか。

ただ、インプラントは生体の歯と違って異物ですので、歯と同じような様式で骨添加が起こることは少ないのではと思います。

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