歯のお悩み相談詳細

ご相談

前歯の被せ物の作り替えでCADCAM冠を勧められました。

せつ様62歳女性
前歯2本を10年前に保険の被せ物、(裏が銀色)にしました。
大分黄色に変色してきたため、保険外に変えようと、治療中の歯医者の先生に相談したら、保険でも白くできるCADCAM冠を勧められました。
銀歯じゃないから大丈夫といわれます。
連結ではなく、1本ずつ被せを作るのですが、あまり良くわからないため、本当にCADCAM冠でいいのか?アドバイスをお願い致します。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
CAD/CAM冠についてですね。
正直なところよくわかりません。
小臼歯部では平成26年から導入されたCAD/CAM冠ですが前歯部については最近保険導入されたもので、どの程度のものなのか私も見たことがありません。
もちろん小臼歯大臼歯でも使用されるようになってきたということから、それなりの使用には十分耐えられると思います。
ただレジンで金属を使用しないため透過性が高い、透明度が高いというメリットと同時に土台が金属であればそれを透かしてしまうというデメリットになることも考えられます。
それがどの程度影響してくるのか、それは個々の条件によりけりです。
もちろんそれに対する対処もできると判断してのことかもしれません。
とりあえず作ってみて、それでよくなければ再度セラミックでやり直すということもできるのかもしれません。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
何をもってして良いかをお尋ねでしょう。

CAD/CAM冠はあくまでも樹脂製の材料です。
単色のブロックを削りだして製作しますので、歯茎部分の色も切端部分の色も同じです。
保険外セラミックの一種のジルコニアクラウンと呼ばれるものも、単色ですので自然な感じの色合いにするにはさらにその上に陶材を焼き付けて自然な歯の感じに仕上げるようにしませんと、セラミックではあるがただ白い歯ということになります。

一般的には適合精度を高めるために、健康保険で作る場合と、保険外のものを作る場合とでは使用する中間材料にも違いがあると思います。

玉置 敬一 先生からの回答

玉置 敬一
和歌山県
玉置歯科医院
玉置 敬一先生
せつ 様

良い歯科医師と巡り会えましたね。
僕も自分の歯を治療するのなら、このような考えをもった先生に巡り会いたいと思います。
歯科医学や歯科材料は日進月歩、常に新しくなっています。
「新しいからすべて良い」ということではありません。
前へ進むということは現在のものが完全で無いということです。
もし、完全を求められるなら神様の作った現在お口にあるご自身の歯をもっと大切にするということです。
それほどお口の中にあるあなたの歯はすぐれています。
もっともっと大切にしてください。

しかし、すでに被せてある被せものをどうするかについてはいろいろ考え方はあります。
方法をいくつかあげておきます。

1.あなたが考えられたように 自費セラミックに作り替える。

2.先生が勧めてくれるようにCADCAM冠にする。

3.現在はいっているような金属で被せてその前面をハードレジン(現在材質はずいぶん良くなりました)にする。

4.現在の歯をそのままにして表面の白い部分の変色しているところを少し削ってもらい、新しいCRコンポジットレジン)などで修復する。
どれも一長一短です。

1.は審美的に満足いく仕上がりになる可能性があります。
そこそこ耐久性もあります(絶対ではありません)。
費用がかかります。
人間が作った限り、どこかで再度治療の必要が生じることがあります。

2.これを勧めてくれる歯科医師はたぶん良心的な歯科医師だと思います。
経営だけを考えると1.を勧めたくなるのが歯科医師の本音です。
その中で「保険でできますよ」といってくれるのはありがたいことだとお考えください。
ただ、CADCAM冠をあまり好まない歯科医師がいるのも事実です。
口腔内で使っている内に時には割れることがあり、再製(作り直し)の必要が生じることがあります。
咬合かみ合わせ)などいろいろな問題をきっちり解決しておかないと(解決しておいても)後でトラブルと困ると考えます(一度壊れると2年間保険は面倒を見てくれません)。
決して逃げるわけではないのですが、後々問題を起こしたくないと考えることが多いです。

3.現在の歯を一度外して、同じように金属で薄く被せその金属にハードレジンを前装する方法です。
ある程度強いですが、あなたが現在困っているように一定期間が過ぎると変色など起こります。

4.これは現在の歯の状態がどのようであるのか、によって変わります。
土台の歯が中でどうなっているか分からないことや、一生懸命しても患者さんがあまり変化を感じてくれないことなどから歯科医師はできれば避けたい方法ですが、ご自分の歯が健全である(中でう蝕が進行していないなど)ことが確認できればやってみる価値はあるかもしれません。
他の方法では一度外さなければなりませんが、この方法では歯(支台歯:ご自分の歯で被せる土台部分)と接する金属部分を残すので土台部分のダメージが少なくなる可能性があります。
ただ、うまく接着しないとか後々問題が起こることから絶対おすすめとはいきません。

いろいろ書きましたのでかえって迷うかもしれませんが、ご自分で決めて早く楽しい食生活ができる用になることを願っています。

池村 光代 先生からの回答

池村 光代
東京都
京橋歯科医院
池村 光代先生
CADCAM冠の良いところは保険診療で作成できるため治療費も抑えられる白い素材という点です。
強度はあまり高くありません。
また歯との適合性もあまりよくありません。
自由診療の素材ですのでセラミックは強度も強く歯との適合性も良いので長く使える素材です。
また色合いも自然に作ることができます。
元々保険外の素材をお考えだったとのことですので、セラミック等でご検討されてはいかがでしょうか?

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