歯のお悩み相談詳細

ご相談

歯の根の治療中、顔の右側半分くらいが軽い痺れが続いています。

目指そう9025様43歳男性
右上5番の神経を9月始めに抜きました。

その後2回、薬を詰め替えました。2回目(9/28)の2日後(9/30)の朝、起床時に顔の中心より右側半分に軽い痺れのような違和感があり、すぐ歯科医院へ行き症状を話し、薬の詰め替えと抗生物質(フロモックス)を3日分もらいました。

その後、もう一度詰め替えましたが9/28以来ずっと顔の右半分の違和感が続いています。特に治療中の歯の上が一番強く違和感を感じます。なお、薬は最初のみでもう飲んでいません。又、痛みはありません。
 
先生は今の症状が良くなるまで薬の詰め替えを続ける方針の様ですが、大丈夫でしょうか?通常、詰め替えの頻度は混んでいて予約が取れないので10日置きぐらいです。

質問 1.この様な症状は普通にある症状でしょうか?
   
   2.他の歯医者さんに変えた方がよろしいでしょうか?
     又、脳神経外科などにいった方がよろしいでしょうか?

よろしくお願い致します。

櫻井 裕也 (サクライ ヒロヤ) 先生からの回答

櫻井 裕也 (サクライ ヒロヤ)
兵庫県
さくらい歯科医院
櫻井 裕也 (サクライ ヒロヤ)先生
日本補綴歯科学会専門医・指導医がご回答させていただきます。
 
 まず、口の周りの知覚神経は脳神経の三叉神経に支配されています(脳神経[脳から直接支配している12本の神経]の第5枝で、知覚・運動の混合性ですが、第1枝は上眼窩裂から眼窩下孔、第2枝は正円孔から上顎骨、第3枝は卵円孔を通って下顎骨の知覚を支配しています。)(顔面を動かす神経は第7枝の顔面神経です。)

 第1枝の眼窩枝と第3枝の下顎枝(下歯槽神経)は、ご自分で触診することができます。第1枝の眼窩枝は目の下を触ると骨が触れますが、その下約5mm〜1cmから知覚枝が皮膚の下へ枝が伸びています。第3枝の下顎神経は、下顎枝の下顎小舌から下顎骨内に入り小臼歯部でループして皮膚の下へ枝が伸びています。そのあたりを触ってみて、クルッとするところが下歯槽神経の出口です。

 解剖学ですので、少し難しいかもしれませんが神経の走行状態は非常に大切です。

 小臼歯部というと、下顎4番から5番あたりです。三叉神経は、主に知覚神経ですから片側の下口唇も支配しています。

 以上の解剖学的特徴と相談内容を比較すると、『上顎の顔の中心より右側半分に軽い痺れのような違和感がある』ということなので、『右上5番の神経を9月始めに抜いた時』の麻酔による影響は非常に少ないと考えられます。

 神経の走行はレントゲン撮影でも分かりませんので、確定診断はできませんが細菌感染であれば『フロモックス』は奏功するはずです。となるとステロイド(副腎皮質ホルモン)などの内服が有効かも知れません。

 一ヶ月も経過していますので、ぜひ一度耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。
現在の治療は特に問題ないかと思います。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
この場合ですが、神経を抜く時あるいは受診する前その歯には、どのような自覚症状がありましたでしょうか。たとえば、冷たいものにしみる、温かいものにしみる、ずきずき痛みがあったetc。

時々あるのですが、知覚などはあるのですが神経が死んでしまっている歯などがありますので、その腫れは根の先に炎症や腫れが存在していることが考えられます。とすれば処置方針は神経を抜いたときの処置と若干変わってきます。

1.この様な症状は普通にある症状でしょうか?
→頻繁ではありませんが経験したことはあります。きちんと処置すれば良くなるはずです。
   
2.他の歯医者さんに変えた方がよろしいでしょうか?
  又、脳神経外科などにいった方がよろしいでしょうか?
 →どうしても治らない場合はそれも一極かもしれません、また医科への受診は、まだ早いかと思われます。症状が数週間を超えて出続けているのであれば、むしろ口腔外科や大学病院の保存科などを受診して原因を突き詰めたほうが賢明かと考えます。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
体には治癒能力があり、それを待つ待つために1週間から2週間程度間を空けることはしばしばあります。

根っこの治療は時として症状が長引くことがあります。

基本的にはもう少し根っこの治療を続けていったほうが良いと思います。

南 誠二 先生からの回答

東京都
みなみ歯科医院
南 誠二先生
あくまでも、これは可能性ですが、右副鼻腔炎も疑われます。

個人差はありますが、上顎5番目の根の先は上顎洞という名の副鼻腔と接していることが、よくあります。そのような時に歯の炎症が波及していることがあります。

決して神経をとった歯科治療のせいではありません。もともと慢性的には炎症があり(歯の神経の炎症による歯性副鼻腔炎かも知れません。)、神経をとった刺激で急性化することがあります。

副鼻腔炎上顎洞炎)で歯が痛いと訴えていらっしゃる方が、当院でも年に数人居ます。すぐに耳鼻科に紹介します。

するとほぼ、当たっています。

歯科医院でパノラマという大きなレントゲンを撮ったら、左右の上顎洞を比較したときに、炎症がある側は白っぽく写ります。
一応、今受診している歯科医に相談してみてください。

もちろん、自らの意思で、耳鼻科に受診してもかまいません。
最初に申し上げましたが、あくまでも可能性ですので、はずれかも知れません。

でも、脳神経外科でなく、耳鼻科を受診してみてください。

ただ、前述の歯が原因の副鼻腔炎の場合は、歯の治療により治っていく場合もあります。耳鼻科と歯科がうまく連携し、治っていくといいですね。

参考にしてください。

藤原 慶輔 先生からの回答

藤原 慶輔
京都府
ふじわら歯科クリニック
藤原 慶輔先生
1.この様な症状は普通にある症状でしょうか?

神経の治療をした歯にはたまに起こります。

口の中の状態を拝見していないので何も言えませんが、虫歯を放置している歯の神経の治療した時にたまに起こります。

稲澤 陽三 先生からの回答

稲澤 陽三
長崎県
稲澤歯科医院
稲澤 陽三先生
神経をとった場合、そのような症状が時に続く事があります。

痛みは取れていますので根の消毒は10日置きでいいと思います。更に長引くようであれば歯科医と相談して耳鼻科受診も検討してみてください。

鼻の炎症も考えられますので。歯科を転医するとか脳外科受診は本人の自由ですが、今のところ必要ないでしょう。

かかりつけの先生から状況を詳しく聞いてみてください。

須田 昇 先生からの回答

長崎県
アキラデンタルオフィス
須田 昇先生
1 しびれの原因
 (1)神経を取った時に麻酔の針で頬の神経を傷つけたのか? この場合は症状がすぐに表れますので除外していいでしょう。
 (2)強い作用のある薬が歯根の先から漏れ周囲の組織や神経を傷つけ、痺れが現れた可能性はあります。
 (3)たまたま神経麻痺がその時に現れた。
 などの理由が考えられます。治療中の歯の上が一番強く違和感が感じられるのは、(2)が原因ではないかと私は思います。この場合は時間の経過と共に症状は軽減するでしょう。

2 転院
 通院先は変えない方が良いと思います。症状を把握している現在の医院の方が適切な治療をするでしょう。
このような症状が出るのは稀だと思います。
 主治医の説明を求めて下さい。疑問点は主治医に聴くのが一番です。

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