歯のお悩み相談詳細

ご相談

2017/08/22

子供の犬歯が先天性欠如です。今後の治療について悩んでいます。

ゆきあん様53歳女性
14歳の子供についての相談です。
下の犬歯2本が先天性欠如歯のため8歳より矯正を始めています。

先日今後の治療について主治医より提案がありました。
(1)上の抜歯をせず、このまま矯正を続けて寄せられるところまで寄せる。この場合噛み合わせが悪い。
(2)上の歯を抜歯し、噛み合わせを整える。
でした。

親知らずは斜めに向かっているようで、親知らずを使うことは難しいとのことでした。
抜歯をした方がいいのか、このままの治療でいいのか悩んでいます。
子供は抜歯はしたくないと言っていますが、噛み合わせの悪いままということが今後の成長にどのような影響を及ぼすのか心配です。
どちらの選択をしたらいいのでしょうか?
またインプラントという選択肢はあるのでしょうか?

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
先天欠如なんですね。
とても難しい選択だと思います。
そしてどちらのほうがいいのかというのは、誰にも決めることができないくらい微妙なところなんだと思います。
なので主治医の先生もどういう方針が望ましいですか、ということを聞いてこられたのだと思います。

僕の個人的な意見としては出来るだけ抜かずにぎりぎりまで様子を見ていくということです。
まだこれから下顎が少しでも成長する可能性が有るのであれば、その可能性にかけてみてもいいのかなと思います。
そのうえでどうしても咬み合わせがうまくいかないとなったら上の歯を抜いて矯正することは、成人矯正でもよくあることなので可能だと思います。
(逆は一度抜いてしまったら選択肢がなくなるというのがデメリットかなと思います。)

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
抜歯をあまり好まないのであれば、イレギュラーなかみ合わせにならないようにしつつ経過を追うのも一つの手段かと思います。
成長を多少なりとも利用できるのであればそれを利用することも重要で、インプラントはまだ先のことと考えたほうがいいと思います。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
ゆきあん 様、初めまして。
お子様の矯正治療でお悩みの事と拝察申し上げます。

実際にお子様の口腔内やレントゲン、歯型、顔面写真、等を拝見致しておりませんので、 判断材料が少なくて、確定的な事は申し上げられませんが、一般論として、(お子様に当てはまるとは限りませんが)先天性欠如歯が有る場合、

1.そのまま矯正治療を行う

2.欠如した部位に本来あるべき歯の幅のスペースを空けて、矯正治療後、インプラント等を入れる

3.下顎が2本少なくて、上顎の前歯が出っ歯気味になるような場合は上顎の歯を2本抜歯して、上下の歯の数を揃えて矯正治療を行う。

等の方法が有りますが、これらの方法を選択するためには、以下の様なきちんとした精密検査が必須です。

1.歯型、
2.パノラマレントゲン写真
3.頭部X線規格写真(セファロ側面、正面)
4.平行模型
5.顔面写真
6.口腔内写真
7.態癖診査
等など

更に、コンピューターによる分析・診断・治療方針が必須です。
その結果、患者様に1番適した治療方法が決まります。

以上の検査結果・治療計画を患者様にご提示し、患者様にお渡しするのが原則です。
これらのプロセス無しに矯正治療は考えられません。

一口に矯正歯科といっても、その実態(技術力)はピンカラキリで、様々ですので、きちんとした学会認定医の矯正歯科を選ぶ1つの選択肢としまして、下記の基準を御紹介致します。

1.日本成人矯正歯科学会認定医
2.日本矯正歯科学会認定医
3.日本臨床矯正歯科医会会員
4.自立支援法(育成・更生医療)指定医療機関

1〜4のどれかを標榜している医療機関は、一定水準以上の技術レベルの施設です。
ホームページ等で調べる事が出来ます。

歯科医院を探す

全国約68,000件の登録歯科医院より、お住まいの地域や治療内容にあった歯科医院を検索できます。

矯正に関するお悩み相談

お口の悩みを歯科医師に相談する

ログイン 歯の悩みを相談 歯科医院を検索