なると 様
麻酔に対する恐怖は人それぞれとはいえ、過去の経験からとても大変な方がいるのは事実で同情いたします。
しかし、最近の歯科医療は色々と器具やお薬など開発され、怖い思いをできるだけ和らげる方法があります。
いくつか挙げておきます。
1。まず、
表面麻酔が良くなりました。
針を入れる場所(刺入点と言います)に十分塗布してもらえば、患者さんのほとんどは全く気付かないで針が入ります。
麻酔の針の入るのが怖い場合はとても効果があります。
2。針が怖い場合。「SYRIJET」という(多分アメリカ製の器械)があります。これは針がないので、針が怖い人にはうってつけです。
先の
表面麻酔と併用すると、子供でも全く泣かないで治療をすることができます。
3。これでも怖い人は「
笑気麻酔」という鼻から酸素と笑気の混合したガスを入れると気持ちがとてもよくなり、恐怖がなくなるものがあります。
これも恐怖心を除くのにとても効果があります。
4。これでも怖い場合は「
静脈内鎮静法」という方法があります。
これは、静脈内に安定剤の組み合わせで注射をし、眠っている間に治療を終える方法です。
ほとんどの患者さんは痛みを感じないで、快適に治療が終わります。
基本的には、口腔内の大きな手術の時によく用いられ、保険適用にはならないので
自費で、ということになります。
術後数時間は診療所内で安静にしていると覚醒をし、その日のうちに自宅に帰れます(自転車や自動車の運転は特に注意が必要です)。
このようにいくつかの方法があり、これを組み合わせることで皆さん快適に治療を受けることができます。
あまり頭で考えないで、一度気楽に歯科医院で相談してみてください。
きっと良い解決方法があるはずです。
心配して治療を先に伸ばすほど治療が難しくなり治療期間も長く、治療費も高くなります。
ぜひ早く受診し、快適になった報告をいただければ嬉しいです。