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2017/05/13
矯正 治療方法

先天性欠如がある子供の矯正治療について教えてください。

ぺろ様58歳女性
高校生の子どもの歯の矯正についてお伺いします。
小学生の頃、レントゲンでいくつかの歯に先天性欠如の可能性があるといわれました。
生え変わりが遅いだけの可能性もあると様子見を続けた結果、高校生の現時点で、下顎の両側小臼歯は欠如と診断され、左の一番奥の大臼歯が上が先に生えてきて、下が前方に傾きながら生えてきたことが判明しました。
かかりつけ医で、下の大臼歯を引き上げて上の大臼歯をこれ以上伸びないようにする矯正が必要だといわれました。
そしてそれに合わせて、欠如している小臼歯の場所にある左右の乳歯と上の左右小臼歯を抜き、全体の矯正をしてもいいとも言われました。
ちなみに下の前歯は綺麗な歯並びで上の前歯は若干の隙間があります。
全体にすれば小臼歯欠如の問題も解決はするのですが、小臼歯の場所が空いてしまうところに大臼歯をできるだけ前に持って来るので、時間がかかるとは言われました。
もし奥歯だけ矯正するなら、乳歯をできるだけ保たせて、いずれ乳歯がダメになったらインプラントかブリッジで個別で対処することになるとも言われました。
正直どうしたら良いのやら決めかねます、アドバイスをいただけたらありがたいです。

河原　雅朗　先生からの回答

河原　雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原　雅朗先生
治療方針についてですね。
一番困る問題だと思います。
矯正専門医はやはり矯正で治そうとしますし、そうでないインプラントをする先生はインプラントを勧めるでしょう。
またインプラントも矯正もしない先生は保険でその時にブリッジにすればいい、と考えるでしょう。

一つ誤解をしてほしくないのは奥歯だけの矯正というのはありません。
口腔内全体を矯正していかないと部分的な矯正ではどうしようもないケースだと思います。

そのうえでどの考えが優れているのか、、、実は優れた考え、いい方法というものは何一つありません。
最終的にどうしたら満足できたか？という点だけです。
もちろんどの方法でも満足する場合もあるでしょうし、不満な場合もあるでしょう。
それを今の時点でどれがいいかといくら考えてもその答えは誰にもわかりません。
いろいろ話を聞いてこれだと信じる道を進んでください。

渡辺　英弥　先生からの回答

渡辺　英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺　英弥先生
難しいところです。
現状としては、乳歯をギリギリまで使い、将来的にできる方法を考えておくことがいいのではないでしょうか。

船津　三四郎　先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津　三四郎先生
ぺろ 様、初めまして。
先天性欠如歯の歯科矯正治療は、通常の矯正治療とは、少々方法が異なる場合が有ります。

1．乳歯であるから即抜歯という事にはなりません。

2．抜歯は乳歯、永久歯に関わらず、治療計画上、必要な場合のみに行います。

3．歯根がしっかりしている乳歯は、60代、70代まで持ちこたえているケースが多々あります。

4．将来乳歯が駄目になった時点で、インプラント等の選択肢も有ります。

5．歯根が持たない場合は、抜歯も止むを得ません。

6．上下合わせて、6本以上の先天性欠如歯が有る場合は、矯正治療は健康保険摘要になります。
　（ただし、自立支援法指定の矯正歯科でなければ出来ません。）

一口に矯正歯科といっても、その実態（技術力）はピンからキリですので、きちんとした矯正歯科を選ぶ1つの選択肢としまして、下記の基準を御紹介致します。

1．日本成人矯正歯科学会認定医
2．日本矯正歯科学会認定医
3．日本臨床矯正歯科医会会員
4．自立支援法（育成・更生医療）指定医療機関
5．外科矯正施設基準認可医療機関

1〜5のどれかを標榜している医療機関は、一定水準以上の技術レベルの施設です。
ホームページ等で調べる事が出来ます。

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