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2017/03/29

昔治療した歯が再び虫歯になることが多い。なぜ再発が目立つ?

ストライク心神様25歳男性
最近、昔に治療したはずの歯が突然鈍痛に襲われることが多すぎます。
僕は曖昧なことが嫌いなので、痛み出すなら激痛が良かったと毎回思うほどです。

一年前に右上奥歯が痛み出しました。
当時のかかりつけ医は現在のところと同じですが、この日は定休日でしたのでその前に通っていた歯医者に行きました。
その時は気付きもしなかった下奥歯の治療をされただけでした。

半年前に再び右上奥歯が激痛に襲われたため、今度は現在のところでも以前のところでもない歯医者に行ってみてもらいました。
するとそこでも右上奥歯の治療をされました。
そこでは麻酔も効いていない歯を力尽くで折られ、その折口の穴にドリルを入れられ、一瞬あの世が見えるほどの激痛を喰らわされましたが完治させてくれました。

今月初め、またまた右上奥歯が痛み出し(この半年間飛行機に乗りましたが痛むことはなく)、久しぶりに現在のかかりつけ医のもとに駆けつけレントゲンを撮ったところ、銀歯がかぶせてある下に隠れ虫歯があることが判明いたしました。
以前の2つの歯医者でもレントゲンを撮りましたが見つけることはできませんでした。
そこで治療をしてもらい、さらに右下奥歯に根にまで到達している虫歯がありました。
これは以前の歯科(以前のかかりつけ医)で治療してもらったところです。
しかし治療したはずなのになぜ虫歯が隠れて進行していたのかが不思議でなりません。
現在は治療中の鈍痛に耐えていますが、今度はその対称の位置にある右上奥歯(今月初めに治療したところのとなり)が痛み出しました。
緊急にかかりつけ医のもとへ行ったところ、またもや治療後の被せ物の下に空洞が…。

以前のかかりつけ医のもとで治療した歯での虫歯の隠れ進行が最近よく目立ち、非常に苛立っています。
精神的なストレスと疲れも限界を超えたらしく、毎日体調不良です。
過敏性の腸症候群に神経痛、神経過敏に胃もたれと、不安と苛立ちのせいで歯のみではなく体の至る所で具合が悪くなっています。

いったい以前のかかりつけ医が治療した歯でなぜこんなにも再発(虫歯の隠れ進行)が目立つのでしょうか?

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
むし歯が再発しやすいんですね。
むし歯になるのは何もむし歯の取り残しや隠れむし歯だけというわけではありません。
食生活も関係ありますし、ストレスも関係あります。
ストレスがかかると唾液の量が減ります。
口の中が唾液で十分洗浄できない環境ではむし歯は容易に再発します。
またストレスによって噛みしめ、TCH食いしばり歯ぎしりなど歯に通常ではない力が加わります。
そういう力はすべて歯を破壊する方向に働きます。
目に見えないひび割れからむし歯を作りますし、金属を詰めてもその隙間が空いてしまいます。
治療をすればするほど歯質は少なくなってくるので、条件は悪くなり、再発までの期間も短くなることがあります。

そもそも歯の治療というのは決して元の状態に治療をしているわけではありません。
生体の中で一番硬い歯という組織が酸や力で壊されてしまうという病気です。
その治療はあくまでそのなくなったところを人工物で補うということでしかありません。
そのもっと大本の原因がなくならない限り、歯の壊れる、なくなるということを食い止めることはできません。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
ストライク心神 様、初めまして。
治療後の経過が、ご不安の事と拝察申し上げます。

右上奥歯の頻回の治療と、疼痛の発現でストレスになっている事と思います。
内科的な疾患、例えばインフルエンザに罹患いたしますと、適切な投薬、安静にて殆ど完治(治癒)する事が出来ます。
しかし、虫歯には、完治(治癒、自然治癒)する事がありません。
 むし歯⇒削って詰める⇒再発⇒神経を取る⇒被せる
 被せの下に再発⇒被せのやり直し⇒感染根管治療⇒抜歯
の様な負の連鎖に陥る場合が有ります。

同じ歯を5回以上治療すると、抜歯に至る確率が高くなります。

歯は、削れば削るほど、再発しやすくなります。
その理由として、
1.充填をしても、その周囲に虫歯菌の塊である歯垢が取り切れていない
2.奥歯は特に、歯垢が残り易く、虫歯の好発部位である
3.現行の健康保険制度の限界
4.予防の思想の未普及

その為、近年は、むし歯の治療よりも、むし歯を発症させない予防に重点が置かれてきております。
しかしながら、残念な事に現行の健康保険制度には、この予防が取り入れられておりません。
むし歯が無くても、痛みが無くても、定期健診に通う方達の歯の生存率が非常に高い事がデーター的に知られております。

予防の一助になる方法を参考までに列挙致します。

1.乳酸菌飲料、炭酸飲料、スポーツドリンク等のほぼ禁止(ペットボトルは、100%日本茶のみとする事)
2.飴、ガム、チョコレート等の制限(歯科医院で販売しているキシリトールガムはOK)
3.晩酌の制限
4.正しい歯磨きの励行(歯科衛生士さんに、必ず正しい歯磨き法を習う事)
5.喫煙者は、絶対禁煙
6.夜間就寝時の歯ぎしり、噛み締め癖の有る方は要注意
7.自覚症状が無くても必ず数カ月毎に定期健診を。
8.フッ素洗口を奨励します。

等の配慮が新たな虫歯の再発防止に大事です。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
奥の歯ですが治療がとてもしづらいことも考えられます。
虫歯ができるということは、歯ブラシもやりにくく汚れが取れにくいことが考えられます。

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