歯のお悩み相談詳細

ご相談

2017/03/21

海外でのインプラント矯正の進め方について疑問があり不安。

まき様47歳女性
初めまして。
去年の夏に右奥歯に痛みがあり地元の歯科を受診したところ、前歯と奥歯以外が噛み合っておらず(おそらく開咬) 奥歯に極端に力がかかっているため、ナイトガードか矯正を勧められました。
現在海外に住んでいるため海外にて去年より9月からワイヤー矯正をしています。
が、日本と事情が異なりいろいろと不安がありこちらに相談させて頂いています。
よろしくお願いします。

まず、ワイヤー矯正を始めた際は軽いケースだから8ヶ月くらいで終わるとの事で、ゴムで上下の隙間を埋めるとの事でしたが、5ヶ月経った今年の2月にゴムでは無くインプラント矯正の方が良いと言われ、上の奥歯の圧下を始めました。
インプラントという事で不安でいろいろと調べましたが、日本のサイトにあるような事前にレントゲンを撮る等の検査は全く無く、スクリューを埋めとても驚きました。
今は特に変な痛みはありませんが後で何か起こるという可能性はありますか?
また、右上奥の骨が柔らかいから取れるかもとのことで深く入れ、自分で見えないほど歯茎に埋まっているのですが問題ありませんか?
インプラントには問題もあるようなので不安です。

また、本日受診したところ、奥歯が圧下するまでワイヤーは外し、圧下したらまたワイヤーをはめるとの事で、外してしまいました。
4ヶ月程度かかるというので歯並びが戻ってしまわないかと聞いたら問題ないとの事でした。
本当に大丈夫なのでしょうか?

最後に、上の歯のみの圧下なので、私のケースはなぜ下の奥歯の圧下は必要無いのか聞いたところ、下の歯の圧下はできない(impossible) からとの回答でした。
しかし日本のネットで下の歯の圧下のケースを見ました。
実際にどうなのでしょうか?

気になることがある度に直接確認しているのですが、矯正開始の時点での方針と変わったり、検査が不十分(と思われる)だったり、いろいろと気になる点があるのですがいつも大丈夫と言われます。
矯正期間が予定より長くなるのは構いませんが、この先生を信頼してきちんと噛み合わせが良くなるのかと不安です。

一時帰国時にセカンドオピニオンをもらうのが一番だと思いますが、次の帰国は夏なのでそれまでに少しでも不安を解消できたらと思っております。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
矯正でいろいろと疑問があるんですね。
矯正はあまり詳しくないのと、実際の検査結果がないのでわかる範囲でお答えします。

まずインプラントですが、今痛みがないのであれば問題ないでしょう。
歯を作るインプラントと違って矯正のインプラントは後々とってしまうことを前提に入れています。
なのでどうしても取れやすいです。
また圧下する部位ですが、上のほうが骨が柔らかく適しています。
もちろん下顎をしないことはないのですが、それは個々の状態で必要性が違ってくるので今回は必要なさそうなのかもしれません。
方針が変わったことについてですが、ワイヤーですぐ治りそうという予測が、うまくいかないとなった場合には次の手段を考え実行しますよね。
人間の体なのでどうしてもなかなかうまくいかない時にはうまくいきません。
それに対して、では次の手段、というように方針を変えていくことはよくあります。

舌癖はありませんか?
ものを飲み込むときに舌を上下の歯の間に入れていませんか?
いつも口呼吸をしていませんか?
そういう癖があるとなかなか治りません。
ここはご自分で治さないと矯正では治しにくいので注意してみてください。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
インプラント矯正ですが、特に問題はないかと思います。
一旦ワイヤーを外したということですが、圧下することで前の歯が噛み合ってくるかと思います
それから、ワイヤーをかけるのかと思います。
多少後戻りは考えられます。
それからまた始めることも、特には問題ないかとは思います。
本来であれば下の歯もと思うのですが、下の歯の内側にインプラントを打ち込むのは難しいのと、頬側だけですと純粋に歯を圧下させるのは、難しいからだと思います。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
まき 様、初めまして。
異国の地での矯正治療にご不安の事と拝察申し上げます。

一般的に日本の場合、矯正歯科で行う歯列矯正治療は、以下の様な手順で、実施されます。
(学会認定医の資格を持つ矯正歯科の場合です。)

1.矯正相談
ここで、患者様の主訴(一番治したいところ、1番気になるところ)をお伺いする。
矯正治療で治せる範囲かどうかの判別をします。
    
2.検査
頭部レントゲン規格撮影
正面写真
 顔貌の左右の対称性、咬合平面の位置、上下顎骨の水平的位置関係
側面写真
 頭蓋に対する上下顎骨の位置関係、成長方向、上下顎骨の大きさ、前後的、垂直的位置関係、軟組織のプロファイル、歯列の位置関係、前歯部歯軸の状態、   
パノラマX線撮影
 歯数、智歯の有無・生え方、大臼歯の位置関係、顎関節の状態、埋伏歯過剰歯の有無
 虫歯歯周病の状態
平行模型
 歯牙の大きさ、歯列の幅・長さ、咬合状態、歯槽基底部の幅・長さ
顔貌写真、口腔内写真
態癖検査

3.分析・診断・治療計画
 2.の検査結果をコンピュター分析にて診断をたてます。
 診断に基づき、治療方針・治療計画を作成。

4.御説明
 3.の結果を充分ご説明後、分析結果・治療計画書等を患者様にお渡し。
   
5.治療開始
 4.のご説明の後、患者様が納得された場合に初めて治療開始になります。

現在治療中の担当医が、dentistなのかorthodontistにより内容が異なってきますが、 事前のインフォームドコンセントが不足しているように見受けます。
一時帰国の際に、よく診て頂く事をお勧めいたします。

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