大きな誤解があるようです。
神経に達するかどうかは表面上の穴の大きさとは関係ありません。
また黒ずんでいるというのが前のほうからわかるということであれば、むし歯は結構大きかったことが考えられます。
レントゲンなど実際の状況を見ていないので何とも判断はできない状況ですが、患者さん自身が思っているよりもむし歯は相当中の方で広がるというのが普通です。
あと将来的な変色、黒ずみに関してですが、黒く見えるのは
歯髄の組織が残っていたり、変色してしまっている
象牙質が残っている場合です。
それを丁寧に取り除いて
レジンで修復すれば大丈夫な場合もあります。
方針が気に入らないのであればかぶせないで治してもらえるところを探しましょう。
ただ残っている歯質によっては歯が割れて、割れ方が悪いので
抜歯をしないといけなくなるということもあります。
何が何でもかぶせないほうがいいかというとそうではありません。
かぶせて置いたら強度があったのでそのほうがいいという考え、処置もあります。
確率論でたまたまうまくいった場合と、たまたまうまくいかなかった場合でうまくいかなかった場合だけあの時こうしておけば、ということを言われても限界があります。
その判断を100パーセントで充てることは不可能です。
(医療従事者ならそのあたりのことはよくご存じだと思います。)
医科に比べて歯科の保険点数はとても低いです。
そのため説明にかける時間も制限があります。
今回も痛みが出そうなので神経をとりますね、という説明はされているようですし、23歳の大人の方がそれで「はい」と言ったのであればそれで説明と同意は得られていると思うのですがいかがでしょうか?
患者さんから神経を残してほしい、という要求があればそのようにしていたと思います。
(ただこの場合もしかしたらひどく痛みが出るかもしれませんし、その時点で痛みが出る出ないは
麻酔をしているのでわかりません。痛みが出てからどうせ痛みが出るのであれば適切に神経をとっておけばよかったのではという相談がここにも多々あります。)