歯のお悩み相談詳細

ご相談

奥歯下の被せ物(ブリッジ)値段について相談させてください。

るう様52歳女性
以前、下奥歯4・5(歯がありません)・6番にブリッジ(というのでしょうか?3つくっついた被せ物)をしています。

先月、周辺の歯茎が腫れ頬まで腫れ上がり痛みもあった為、急遽近所の歯科医院を受診したところ、被せてあった物がずれてきて根っこの方へ細菌が入り炎症を起こし歯槽膿漏にもなっていると言われ、被せ物を外し、現在6番の根っこ等の治療が終了しつつあります。

4番の歯は、歯の内側が元々削られており前から見ると健康な状態に見えるような感じです。

以前、被せてあった物は、4番は掛けている部分にだけ銀、歯のない5番は前から見える部分だけ白っぽい物で他は銀、6番も銀でした。すべて保険治療でした。

今回は、以前のような物だとまた同じ様な事が起きやすくなってしまう為、4・5・6番前面を被せ物にした方が良いとの話でした。

保険内治療は、銀のみとの事だったので4番が銀は抵抗があります・・・
保険外の白い歯は、ランクが2つあり1つ目は、陶器素材の物で1本10万計30万かかると言われました。2つ目は、プラスチック素材で1本8万かかると言われました。

保険外治療をするのは初めてで、金額面で正直とても驚きました。4番だけを陶器素材の物にした場合の5・6番に使える銀は、強度等の問題から1本5万の銀しか使えないと言われ、プラスチック素材の物は強度等の問題から4番だけに使用等は無理との事でした。

このような金額は、妥当なのでしょうか?
保険内外含め、奥歯4・5・6番に被せ物として、一番適している物はどの材質の物が良いのでしょうか?

また、担当医に「今後同じ様な事が絶対に起きないとは言い切れない」と言われたので、また根っこの方の病気になったら再び被せ物を取り替えるという事になるのでしょうか?

今回の事で、腫れ・痛みなどとても苦痛な思いをしたので今後は定期的に検診などして大事にしていこうとは思っていますが・・・
いろいろ考えると、とても悩みます。

専門用語など全くわからず、伝わりづらい文章かと思いますが、ご回答をよろしくお願いします。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
大変な思いをされたようで、お察しいたします。

歯が無くなってしまた場合、特に、るう様のように見える場所の治療をするときは、私どもも大変悩んでしまいます。

短期的なもので良いのなら、できるだけ土台となる歯の削る量を少なくして、見栄えを悪くしないようにすれば良いのですが、長期に渡って十分機能するようにと考えたときは、主治医の先生がおっしゃるように、無くなっている歯の両隣の、土台となる歯をがっちりと削ってすっかり被せるほうが安全です。

その場合、どのような材料を使うかで、また悩んでしまいます。
健康保険では、使う材料から、表面を白くして見栄えを良くすることができる場所まで、すべて決まっているために、皆さまのご希望に添えないことも多くあります。

そこで、ご希望に沿うような設計をするときや、健康保険のものよりさらに精度の高いもをの希望される場合は、保険外の治療法ということになります。

ただし、料金については、統一価格というものはありませんので、「妥当でしょうか?」の質問にはお答えしづらいものがあります。

ただし、いづれの治療法を選択された場合でも、お口のなかの環境はたえず変化していくものですので、定期的なチェックを歯科医院で受けるのは勿論ですが、御自分での普段の管理がとても大事になります。

保険外でやったから、高いお金をかけたから、で安心しないようにしてください。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
○このような金額は、妥当なのでしょうか?

→これに関しましてですが、保険外の治療になりますのでこの医院の提示に関しては妥当ということになります。従いまして、この金額にご不満がある場合、他の治療方法、材料での治療になります。あるいは、他の医院でさらに説明を受け納得できる金額での治療方法を探すのも選択肢の一つになります。

保険内外含め、奥歯4・5・6番に被せる物として、一番適している物はどの材質の物が良いのでしょうか?

→これに関しましては、価値観が絡んできますので一口には言えない部分があります。どの治療方法、金属、材料を選択しても一長一短があります。
最終的には保険の治療を望むのか、多少お金がかかっても保険外の治療を望むのかの選択をしなくてはいけません。
また、ここで書かれているように、見える部分の歯が金属色では嫌なのか、白い方がいいのかにもよります。やはり白い被せ物を望むなら陶材やセラミックのほうがより自然感が出ますのでお勧めにはなります。が、金額がかかります。

4番の歯ですが、たとえば裏の方が削ってあるようなのでその部分を白いレジンで接着修復して歯の形を作ってもらい、6番は土台を立てて銀の被せ物、以上2歯は保険で、5番をインプラント保険外)か一本義歯(取り外し、保険内)このような治療方法も有りかと思います。

また、以前と同じような保険ブリッジも可能だと思います。その代わり、きちんとメインテナンスをかけることが条件になりますが。

○また、担当医に「今後同じ様な事が絶対に起きないとは言い切れない」と言われたので、また根っこの方の病気になったら再び被せ物を取り替えるという事になるのでしょうか?

→残念ながらその通りです。これに関しましては根の治療の成功率が絡んできます。また歯周病も絡んできます。今回根の治療は 初になりますのできちんと治療すれば再発する確率は100%無いとは言えませんが、かなり良い状態で推移すると思います。ただ再び根の先が腫れたりして、再治療になった場合予後は格段に悪くなるといわれています。従って、被せるものだけで予後が左右されるとは言い切れない部分があります。保険でも保険外でもリスクはほぼ同じではないでしょうか。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
保険保険外の治療でお悩みのようですね。

保険外の治療の場合その値段は歯科医院によって様々で、非常に差があるのが現状です。この金額が妥当かということは、一概には言えませんが、その金額が世間相場から非常に外れているかというとそうでもないような気がします。(地域にもよります。)

そしてブリッジの方ですが、1本だけ保険外で、ということは保険診療上認められていません。したがって4番目を白い歯にしようとすると必ず全部が保険外ということになります。

材料的に優れているのはやはり陶器(セラミック)だと思います。陶器のお茶碗とプラスチックのお茶碗を比べてみてもらうとわかるんですが、10年たっても陶器のお茶碗は色も変わらないし、つるっとした表面性状は変わりませんが、プラスチックは、最初からご飯粒などがくっつきやすいし、10年もすると変色、劣化などが出てくると思います。同じことがこの歯科材料にも言えます。

ただこのあたりのことは費用との兼ね合いで、どちらがよいかは最終的に患者さんの判断になります。

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