親知らずの
抜歯に必ずしも
抗生物質の投与を、というわけではありません。
できれば投与が望ましいですが、体質上投与が難しい場合は、何よりも
抜歯窩・創部の十分な洗浄・消毒により
治癒を計ることになります。
私が所属していました京都大学では、移植治療が盛んに行われていますが、この移植の前に必ず
口腔外科での診察があります。
親知らずが残っているかどうかを確認するためです。
親知らずは歯の中で一番ばい菌に感染しやすく、不潔だと言われています。その
親知らずが残っている状況で移植手術を受ければ、移植後の免疫抑制剤の影響で
親知らずに潜伏していたばい菌が増殖し、移植自体を台無しにするのです。ですから、移植チームはこの
親知らずがあれば手術は中止にします。
それほど
親知らずはやっかいなものなので、明らかな痛みや今回のような
虫歯があれば、他の歯や粘膜組織を守るためにドクターは
抜歯を勧めるのです。
ポポロン 様は薬剤
アレルギーをお持ちとのことですので、処置中の体調の変化、緊急時の対応がきちんとできる大学病院等の
口腔外科での処置をお勧めします。さらに内科の先生(?)にも処置を受ける際に連絡を取って(普通は歯科医師が内科の先生に手紙を書くと思いますが)十分な問診、必要な検査を受けられてから、処置を受けられたほうが良いと思います。
確か
顎関節症での相談もされていた方ですね。
通院されている歯科医院の
口腔外科の先生に相談に乗ってもらうことが一番治療への近道でしょう。