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ご相談

2010/01/06

顎関節症で、口を閉じるときに顎がガクガクとなる

ポポロン様38歳女性
顎関節症になり、半年くらい経ちます。

診断受けた時は酷くなかったのですが、去年の12月頃から口を閉じようとしたら、ガクガクと音が鳴り、口閉じようとすると右が先に閉じてから左が閉じると言う感じで左右同時に閉じる事ができません。口のリハビリ?しても顎の関節が痛くて思うようにいきません。

通院している歯科は週に何度か口腔外科の先生がこられているので、口腔外科の先生が来る日にマウスピースなど相談するようにと院長から言われています。マウスピースをつけると今より悪化する事は防げるのでしょうか?

保険適用で治療できますか?

玉置 敬一 先生からの回答

玉置 敬一
和歌山県
玉置歯科医院
玉置 敬一先生
ポポロン 様

顎関節症はつらいでしょうね。ご質問は2点。
> 1.マウスピースをつけると今より悪化する事は防げるのでしょうか?
> 2.保険適用で治療できますか?

以上についてお答えします。
1.適切な治療をしてもらうと改善されるはずです。
2.保険適用の治療だと思います。

余談ですが、口腔外科の先生が来られるまでの間。割り箸のくっついている方を左右3本平たく重ねて(口が開かない場合は2本)一番後ろの歯でかめるように突っ込んでみてください。だいたい15分ぐらいはかめると思います(それ以上はつばが出てきてかめないと思いますが、もしかめるようでしたら長くかんでみてください)。何日かすると症状が改善される場合があります。

もし、痛みを感じたり異常がある場合は無理をなさらないでください。
早く良くなるように願っています。

藤原 奈津子 先生からの回答

藤原 奈津子
京都府
ふじわら歯科クリニック
藤原 奈津子先生
ポポロン 様

あごの痛みでお悩みのようですね。
ご相談についてですが、マウスピースをつけることによって今の症状を緩和できます。

保険での治療は可能ですが具体的にどれくらい費用がかかるかは、担当医にお問い合わせ下さい。

名越 充 先生からの回答

大阪府
名越歯科診療所
名越 充先生
 たとえ話からしますと、手や足を打撲や捻挫等で痛めた場合、受傷した側をできるだけ安静にする治療法が採用されます。一時的な筋肉・靭帯・関節等の炎症を鎮め、組織の回復を促すことが目的だからです。

顎関節症についても、咀嚼筋の炎症関節円板炎症等が原因の場合、手や足の場合と同様の処置ができればよいのですが、残念ながら、顎は左右同時に動きますのでいずれか一方のみを使わないで済ませるわけにはいきません。そこで考えられたのが、スプリントマウスピース)を使う治療法です。

 現在日本人のうち約4割の方が顎関節症に罹患されていると言われています。その中でこのスプリント療法で8割強の方の症状の改善が認められていると日本顎関節症学会では報告されています。

 ポポロン 様が上記の咀嚼筋・関節円板の障害、復位を伴う関節円板の前方転位等の病状であれば、このスプリント療法により症状の改善は期待できます。ただし、レントゲン等詳細な情報がありませんので、ケースによっては他の治療法と組み合わせることで効果が期待できることもあります。通院されている歯科医院に口腔外科の先生がいらっしゃるとのことですから、院長先生の助言どおり、その口腔外科の先生に相談されることが良いと思います。

 ひとつだけご理解いただきたいことは、現在の症状を10としますと、治療により0にはなりません。上手くいって1か2です。症状の改善という表現の範囲で言えば、4か5でも良くなったと言えます。治療により顎関節症と上手く付き合って日常生活を送っていただくことが目標になります。

 私はこれまで病院でも歯科医院でも保険診療をしてきましたので、きっと治療は保険でできると思います。

 他の相談者にも回答したコメントですが、顎関節症に対する治療法には、スプリント療法、薬物療法、理学療法、関節腔穿刺療法、外科療法そして最終的な咬合治療として矯正治療・補綴治療があります。

 はやく良くなることを祈っています。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
顎関節症の治療は難しいものもあります。

現状から良くなる悪くなるは一概に言えないと思います。ただ、口腔外科の先生がいらっしゃるということで、その先生と治療計画を相談されることで、悪化を防ぐことはできると思います。

顎関節症ですが、一生仲良くお付き合いしなくてはいけないものであることが多いので、あわてないで対処することが必要だと考えます。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
一般的にマウスピースを使用すると、今の歯と歯の噛み合わせはなくなりますよね。そうすることによって顎の関節に安静な状態を与えることができ、それによって顎関節症の症状が治まってくることが多いです。

保険適応ですが、マウスピース以外にも様々な治療法がありどれが正しいかということについてはその原因にもよりけりで一概には言えません。

顎関節の変形まで起こっているようであれば、処置もそれなりのものになってきます。

たとえば腰痛、という病気でも、シップ、で治るもの、あんまマッサージ、カイロプラクティス、整体などで治るもの、薬で治るもの、手術をするもの、またはいろいろ試したけど治らないもの、と様々です。顎関節症も関節の一つなので同じようなことがいえます。

ただ、一般的にはなるべく保存的に治療することが多いので、その点でもまずはマウスピースで経過を見るというやり方が一般的です。勧められるようにはなってきているようです。

山内 美香 先生からの回答

東京都
白金山内歯科室
山内 美香先生
内容からは左の顎関節の動きが悪いように感じます。

マウスピースは夜間の無意識の動きからの刺激を軽減してくれます。今よりも悪化することはないと思います。

ただ、顎関節症の原因との関係は実際の状態を拝見していないので分かりません。

保険適用に関しては、各医院によって違いもあるので確認されることをお勧めいたします。

田邉 美樹子 先生からの回答

大阪府
筒井歯科医院
田邉 美樹子先生
顎関節症マウスピースは基本的に保険適応になると思います。
ただ、どんなマウスピースも全てではないので、担当の先生にお尋ねになられた方がよいでしょう。

マウスピースをした場合、顎関節に関わる筋肉が伸長され、筋緊張がほぐれるので、症状は緩和されると考えます。

一日も早く、症状が良くなることを切に願います。

小池 文一 先生からの回答

小池 文一
長野県
小池歯科医院
小池 文一先生
症状からすると、スプリントマウスピース)治療は有効であると思います。

左右が同時に当たるように調整してゆくスプリント治療(診断によって、上下に装着したり、下のみであったり、部分的にかみ合わせの低い部位であったり、いろいろです)であれば、昼も夜も装用して早ければ数カ月くらいで下顎の位置が変わり始め、 症状はずいぶんと改善されると思います。でも、調整を続けてゆくと、スプリントをはずした時、いずれは上下のかみ合う位置が以前と少し違うことになるため、その位置できちっと噛めるようにする処置が必要になってきます。

ただし、このようなスプリント治療は、保険外になると思います。

 保険でのスプリントマウスピース)治療は、その多くは上顎全体に装着するもので、夜間に装用して、昼ははずして経過をみることが多いようです。顎周辺の筋肉や靭帯の緊張を和らげることに主眼があり、これにより、症状が出ていなかった頃の筋バランスに戻ることができれば、上下のかみ合う位置を変えることなく病状安定ということになります。

 大切なことは、「顎関節症」とは、症状は顎関節部に出ているかも知れませんが、それ自体が悪いのではないということです。噛み合わせの不調が下顎の位置をずらし、受けてである頭の骨の形を歪めていきます。骨は勝手に位置を自分で決めれませんので、それに付随する筋・靭帯のバランスが崩れてゆくということになります。女性であれば顎関節部、男性であれば腰に症状が出る傾向があるように思います。顎ズレによる筋・靭帯のアンバランスは全身に及びます。その人にとって、一番弱いところに症状が出るのです。

注:「診断」とは、病歴とあわせ、歯型による模型分析、セファログラム(頭のレントゲン写真。側方、正面、頭頂の位置付けがある)分析、姿勢分析、顔貌分析などを通して行うものである。

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