費用のことで疑問に思われているのですね。
まず分かっていただきたいのは、昨今、医療費の無駄を省こうということが言われているのはご存じのとおりです。
ただその中身についてはあまり知られていないので、その点について書かせていただきます。
取れたものを付けるだけ、という患者さんのご希望というのは医療費削減からも非常にいいことのように感じます。
実際見た感じ残った歯がまだしっかりしているというのはすぐにもわかるかもしれません。
でもそれがしっかりしているかどうかというのは実際に検査しないとわからない、検査してできればしっかりと清掃してそのうえで再度つけるかどうかを決めて、そのうえで再度脱離したものを再セットするということが医療費削減になるというように
保険のルールでは決められています。
ある意味医者が大丈夫と思っていても、それは検査なしでは、もしくは清掃なしでは
保険を通さないよ、というルールなんです。
(歯がぐらぐらで駄目そうな場合には再度つけたら医療費の無駄になるからそういう場合にはつけるな、それが医療費の削減になる、ということが机上で決められているということです。)
むし歯処置の点数も歯の清掃をしなければならない、ということを前提にした点数であり、
保険診療では変な話なんですが、処置をしたということで点数が決められており、きれいでも、めちゃくちゃ汚くても、同じ点数、ということになります。
(
レセプトという、
保険点数をチェックする機関からすると、清掃、むし歯の処置をせずに再セットするというのは医学上おかしいのではないか、という理論です。)
保険診療ではある意味、一生懸命清掃してきれいにしている人でも、
歯石だらけで何もしていない人でも
歯石除去というと同じ費用です。
変な話なのは分かるのですが、それが
保険診療の仕組みです。
むし歯処置が4本で歯が5本ということは実際には6本あるところを5本の形態の
ブリッジで修復している可能性があります。
そうなると
ブリッジのセット料、300点もその通りですし、そのまま
セメント料もそれぞれの本数かかってきます。
応急処置ということを思われているようですが、歯科治療に応急処置もどうもありません。
最終的なセットを最終的な
セメントで行う限り、正規の料金がかかってきます。
本当に応急的なものであれば数日で取れてしまいますが、そういう治療をお望みだったのでしょうか?
ただ衛生実地に関しては何とも言えません。
ネットでは実際のところはわかりませんのでコメントができないです。