> 先生が「神経は残しておいた方がいい。私の症状なら神経をとるのは勿体ない。我慢できるならそのままでいった方がいい」と言うので出来るだけその歯では噛まずに生活していました。
歯の痛み、というか体の痛みに関しては他人にはなかなかわかりません。
症状がひどくないならそのまま経過を見るということは、その症状に関してはその判断を患者さんにゆだねるしかありません。
術者としてはできる限りのことをしてそれでもだめなら仕方がないという状況です。
医療というのはできる限り低侵襲で、機能を温存、形態ももそのまま残せるなら残したい、けれどもその症状をしっかりとるにはたとえば最終的には
抜歯のようにすべてを取ってしまうという侵襲を加える処置を行います。
痛みや、むし歯などの感染を完全に除去するということと、機能を温存するということはある意味相反することで、どこまでを許容し、どこまでを妥協するのかというのがとても難しいということになり、どれが正解ということがなかなか言えないこともよくあります。
(たとえば脳の腫瘍で、生きるためには腫瘍はしっかり取らないといけないけれども、機能障害ができるだけでないようにするにはあまりしっかり取らないほうがいい、というように非常にあいまいなものです。)
>
虫歯治療が終わっているのに神経が死ぬのは前の
虫歯治療が完全ではなかったと言う事でしょうか?
> それともなるべくしてなったものなのでしょうか?
神経が出てきている状態で
歯髄を保護することはままあります。
完全にむし歯を取ろうと思うとその時点で神経を取るということですが、残せる可能性があるならその可能性にかけることは決して間違いではありません。
歯髄保護の成功率が70パーセントだとしたら、30パーセントはダメだったということになりますが、それが医療ミスということにはならないと思います。
なるべくしてなった、というわけではないと思いますが、仕方がなかったのかなと思います。