乳歯の糸切り歯が残っており、
永久歯の糸切り歯が埋まっているということなのかなと想像しました。
そのうえで、どこを目指しているのかがわからないので妥当かどうかの判断はできません。
まずこのまま放置しておくことのリスクですが、もっと大人になって
乳歯の糸切り歯がむし歯や自然脱落した場合、そこは歯が開いたままになってしまいます。
その時点で矯正をするという考え方もありますし、それがまったくまちがっているというわけでもないと思います。
ただ、今の若い時点で行うのと、もっと大人になって、例えば30歳になってからということになると、今のうちにやっておいたほうがいい点は多々あるかと思います。
その時になってあの時やっておけばということもよく聞きます。
では今の時点で
乳歯を抜くだけという処置をしたとしましょう。
自然に大人の糸切り歯が出てくる可能性もあります。
その場合には
保険で数千円でできます。
ただこの成功の可能性はたとえて言うと10パーセントとか20パーセントだと思います。
(もっと確率が高いのであれば今の時点で出てきていてもおかしくないからです。)
そして歯のない状態で置いておくことによって、さらに矯正が困難になってくる可能性があります。
そして今回の提示された案ですが、「まず」という言葉が気になります。
おそらく本格的な矯正をしないときれいな
歯並びにはならないと思います。
ただ引っ張り出して、
八重歯の形で歯を出すということを最終目標においているのかもしれません。
(それにしてもその処置で10万円は非常に安いです。)
とりあえず始めて見て、ダメなら次の手段、(それに伴って新たなコスト、)ということなら歯科医師のいうことはわかるのですが、患者さんにとってみたら非常に不利です。
結局普通の矯正を行う費用、数十万円になってしまった、という可能性も考えられます。
一度矯正専門医で本格矯正を含めてしっかりと検討してから、処置を開始することをお勧めします。