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2014/11/09

定期検診で虫歯を針のようなものでガリガリとされ、穴が広がった

neko様46歳女性
初めてこちらで質問をさせていただきます。

C1ぐらいの経過観察の虫歯があります。
既に治療してある歯で、歯と銀色の金属の境目が虫歯になってきている状態です。
舌でさわるとザラザラしますが、痛み等はありません。

定期検診のクリーニング中に、虫歯の境目の部分にも汚れがあれば取り除いてくださいとお願いしたら、細いとがった針のようなもので虫歯の部分を数回ガリガリとされました。
クリーニングが終わったあとに、担当医師から「思ったより虫歯が大きかった」と言われました。
ただ、経過観察で問題はないと言われました。

虫歯の部分を舌で触ると明らかに前よりザラザラしていて、気になって口の中を小さな鏡で見てみると、前より大きな虫歯の穴になっているように見えました。
虫歯の部分にとがったものでガリガリしたことによって、虫歯が大きくなってしまったのではないか、大きくなっていないとしても、余計な部分をガリガリすることによって虫歯の入り口が大きくなってしまい、悪影響になったのではないかと心配です。

別のサイトで質問をした際に、ガリガリとやって大きくなってしまったとしたら、汚れ等か軟化象牙質がとれたのではないかと言われました。
ただ、2ヶ月前に別の歯科医院で超音波等でクリーニングをしていただいていたので、汚れがそこまでたまっていたのだろうかと疑問にも思います。
(定期検診は何年も2、3ヶ月に1度通っています。)

虫歯の治療では軟化象牙質を削るのが一般的だと見たのですが、まだ虫歯の治療を始めていない経過観察の軟化象牙質を削りとってしまったのだとしたら大丈夫なのでしょうか?

また、超音波でクリーニングすると初期むし歯の歯質は削れてしまうことがあるので、原則的には初期むし歯に対して超音波でクリーニグすることはしないとも言われました。
(上記と同じ質問サイト)
やはり虫歯の部分に超音波クリーニングはよくないというのが一般的なのでしょうか?
今までずっと超音波クリーニングをしていただいていたのですが、虫歯の部分はさけてクリーニングをされていたのだろうかと疑問に思いました。

分かりづらい部分も多々あるかと思いますが、先生方のご意見をお聞かせいただけたらと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
まず手でガリガリしたくらいで取れる状態の歯牙であれば、それは既に初期むし歯ではありません。
ご自分でも書かれているとおりC1は初期むし歯ではありません。
エナメル質の実質欠損を伴うむし歯です。

初期むし歯というのは歯の表面もしくはその直下の組織のカルシウム分が脱灰して少し解け始めたものという状態であり、まだ穴が全く開いていない状態のことを言います。

汚れが詰まっているかどうかを確かめるには、探針という道具でその隙間をガリガリするしかありませんし、それで隙間が空くようならそれは既に穴が開いた状態のむし歯だということです。
すでに他のサイトでお答えがあったように健康な歯の状態ではないと思います。


> 今までずっと超音波クリーニングをしていただいていたのですが、虫歯の部分はさけてクリーニングをされていたのだろうかと疑問に思いました。

実は歯のクリーニングは歯周病に対しては非常に効果的であることは証明されていますが、むし歯に対してはあまり効果的ではありません。
なので超音波でクリーニングする部位は歯の周囲、歯肉との境目が中心で溝のあたりを超音波で探ることは基本的にはしないと思います。


> 虫歯の境目の部分にも汚れがあれば取り除いてくださいとお願いしたら、

このように頼まれれば歯科医師ならより丁寧にその部分の汚れをしっかり取ろうとします。

ではその状態を置いておいたらどうなるか、というと、汚れや軟化象牙質、崩壊したエナメル質だとしたら、それを放っておくよりもその部分は取ってしっかり掃除ができる状態にするほうがまだましです。
埋める必要がまだないということはその隙間もそこまで大きくないのでしょう。
予防的に埋めるということも可能ですし、そこは好き好きです。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
超音波のクリーニングですが、エナメル質部分でなく象牙質が出てきた場合はなんらかの詰め物が必要なのではと思います。

超音波もいいのですが、ブラシで汚れを取る方が歯には優しいかと考えます。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
neko 様、初めまして。
初期むし歯の取り扱いが御心配の事と拝察申し上げます。

かつてC1といわれたむし歯の多くは、現在C0の範疇に入る場合があります。
C0は要観察歯で、
1.削り急がない
2.探針でガリガリ探らない
3.適切な予防処置で、再石灰化を期待する。
等の注意が必要です。

一方、以下の様な場合は、要治療の場合があります。
1.表面に露出した軟化象牙質
2.充填物との間の段差
3.エナメル質脱灰部に、齲窩が生じてしまった場合

実際に拝見致しておりませんので、neko 様の場合がどれに該当するかは、定かではありません。
かかりつけ歯科医院の担当医によく御相談下さい。

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