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2014/09/18

伝達麻酔のメリットとデメリットを教えてください。

ムラカミ様33歳男性
半年ほど前から虫歯の治療をしています。
そしてついに最後の一本になったのですが麻酔が効きません。
部位は左下顎奥から2本目、浸潤麻酔を3本打ちました。

その時は一度見合わせとなりましたが、そこの先生はいつも必ず浸潤麻酔で、次やる時は4本打つけど効かなかったら我慢してね、といわれました。
痛いのは自分自身なので、何とか痛くない麻酔の打ち方がないものかと探していたら伝達麻酔というものを発見しました。

そこでお聞きしたいのですが伝達麻酔のメリットとデメリットは何でしょうか?
また伝達麻酔というのは一般的な手法なんでしょうか?
そしてもし一般的であれば今まで(右下顎の治療の時も4本の麻酔を打ちました)使用してこなかったその歯医者は技量が低いのでしょうか?

よろしくお願いします。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
メリットは、もちろん良く麻酔が効くことですが、数時間、3時間、4時間麻酔が続いたりということがあります。
これがデメリットでもあります。

また太い血管の近くに打つことになるので技術が要りますし、そのリスクを背負ってまでする必要があるのかということで、する先生としない先生がいます。
単に技量の問題だけではないということです。
99パーセント大丈夫だと思うけどその1パーセント(実際にはもっと少ないかも)のリスクを背負うくらいなら、浸潤麻酔でしっかりと打てばたいてい効くのだからそのリスクは負わないほうがいい、、、そう考える先生が技術が低いということはないということです。
(ただ実際に打ち慣れていない先生は危険なこともあり得るということも言えます。その判断は難しいですね。)

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
一般的に上の歯より下の歯の麻酔は効きにくいことが多いと思います。
下の骨は上の骨より硬く麻酔液が染み込む小さな穴が少ないことがわかっています。

伝達麻酔も可能であればいいと思います。
その前に歯根膜注射をしてみるのも良いのではないでしょうか。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
ムラカミ 様、初めまして。
麻酔の効きにくい事で、お悩みの事と拝察申し上げます。

一般的にむし歯の治療時の局所麻酔の方法は、以下の様な方法があります。

1.浸潤麻酔
 下顎大臼歯部は、皮質骨が硬く、効きにくい場合がある

2.伝達麻酔
 利点:適切に行われれば、局所麻酔が効き易い
 欠点:神経損傷の危険が皆無では無い

3.歯根膜麻酔
 長所:比較的、即効
 欠点:麻酔時痛みがある

状況をみながら、使い分けを行います。

稲澤 陽三 先生からの回答

稲澤 陽三
長崎県
稲澤歯科医院
稲澤 陽三先生
下顎の大臼歯は骨が固く麻酔が効きにくい場合があります。
私はほぼ大きい虫歯は痛みのない伝達麻酔をします。
メリットは単独に効きやすいことです。
効きにくい場合は浸潤麻酔を少し併用します。
またあごの半分くらい効きますので、2〜3歯同時にできる上、麻酔の量も少なくて済みます。

デメリットはしびれ感が長く(2〜3時間)続きますので唇、頬など誤って食事中に噛むことがまれにあります。
歯科医の技量の問題でなく考え方の違いでしょう。
全く伝達麻酔をしない歯科医も多数いますが理由がわかりません。
私の勤務医も効きが悪いとの理由でしないので、仕方を指導したら効くようになり伝達麻酔を好んでするようになりました。

尚、伝達麻酔保険診療でできます。

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