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ご相談

2014/08/18

痛みのない歯を削ったらしみる。神経を抜くと言われて不満です。

もも様51歳女性
特に痛い所はなかったのですが、もう7年ほど歯医者にいっていなかったので、検診に行きました。
悪い所があれば治してくださいと伝えレントゲンを撮り診ていただいたところ、二本の歯の詰め物をしている中が軽く虫歯になっている。
範囲が大きいので麻酔をして削り型をとって詰め直します、とのことでした。
削り終わったら歯の3分の1も削られていてびっくり。
仮詰めをして帰りました。
痛みも少しあり、冷たいものがしみました。

型ができたので詰めにいくと、一本の歯が風を少し当てただけでも強烈にしみて痛みました。
その時、医師には「そんなにしみるのなら神経を抜いてしまわないといけないかもしれません。取り合えず詰めて様子をみましょう。」といわれました。
もともと、全くしみないし痛みもなかったのに神経を抜くほどだなんて。
削りすぎた結果こうなったのではないかと不信感でいっぱいです。

治療のミスでしょうか。
ちなみに削った医師と神経を抜くといった医師は別です。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
もも 様

痛みが無かった歯が治療後に痛みが出て、治療ミスではないかと思われているようですが、よくあるケースです。
もともと、慢性の虫歯はあまり痛まないものです。
歯の外側のエナメル質を穿孔し象牙質まで到達した虫歯は、思いのほか深くまで進行している場合があります。
ですから、ある日突然痛まなかった歯が欠けたり、更にその時もう神経までいっていますよ、と言われたりという状況になることがあるのです。

治療行為として、細菌に感染した象牙質を除去(削るという行為)すると、虫歯の深さにもよりますが、神経の近くまで刺激をすることになります。
この削るという刺激が引き金になり、やっと耐えていた神経が興奮状態になり、治療後に痛みを感じるようになります。
深い虫歯にも拘わらず神経を温存した場合などは、詰め物をした後も、詰めるものにもよりますが、金属の場合は、熱が伝わりやすいという特性のため、また、合着セメントの刺激のため、または、付ける時乾燥させたりする処置のため、更に興奮状態になることがあり痛みが続くことがあります。

神経をとってしまえばその痛みからは解放されますが、歯は死んでしまいます。
歯科医師は直接神経の部屋まで到達していない場合は、深い虫歯でも神経をとらずに、歯を生かした状態にしておきたいものです。
がしかし、日常の生活に支障が出るようでは困ります。
その辺の判断は、患者さんと主治医の話し合いだと思います。
直後の痛みがかなりひどい場合でも、その後回復してくるケースもよくありますので、慎重にならざるを得ないのです。

不信感を抱く前に、担当の先生にその状況についてよく伺ってください。
早く痛くなくなるとよいですね。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
痛みがないからといって、いい状態であるということは言えません。
たとえば肝臓は沈黙の臓器といわれていて末期の癌になるまで症状が出ないこともあります。
その手術をしたら痛みが出た、、、当たり前ですよね、手術ですから。
むし歯もゆっくりと進行するとほとんど症状が出ないで進むことがあります。
でも麻酔をしてむし歯をとっていくと思った以上にむし歯が進行していた、、、もちろん削れば削るほど痛みが出やすいのは歯科医師は知っているわけで、そこをあえて削ったということはむし歯があったと考えるほうが妥当です。

もし本当にダメな歯医者なら痛みが出るのは嫌なので、適当に削って痛まないようにさっさとつめるようにするほうが楽に簡単に同じだけの点数(報酬)になるのです。
なので、あえてそんな危険を冒してまで、ミスを犯してまで削るということは非常に考えにくいです。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
しみることに関しては少し様子を見てもいいかと思います。

小さな虫歯と思っても実際、思っているより大きいことがあります。
おそらくこれはミスではなく、詰め物をする上での必要なことではと思います。

咬む力がかかりますので、歯が欠けないように等の配慮がなされているはずです。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
もも様、初めまして。
むし歯の治療後の症状で困惑されておられる事と拝察申し上げます。

実際にもも様の口腔内や、レントゲン等を拝見致しておりませんので、確定的な事は申し上げられませんが、一般的に深いむし歯を充填した後、しみたり、疼痛が時々発現する場合があります。
象牙質内の象牙細管を通して温度刺激、接触刺激、酸味刺激等が歯髄内の神経に伝わる為です。

1.症状が漸次減少傾向に向かう場合は、3カ月程経過観察です。
2.症状が漸次増加傾向に向かう場合は、抜髄(神経を取る)に至る場合もあります。

担当医に良く御相談下さいね。

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