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神経の治療をした歯が1年経っても噛んだ時に痛みます。なぜ?

china様46歳女性
一年以上前に虫歯で右上の一番奥の歯の神経を抜きました。

まずおかしいと思ったのが神経を抜く際、麻酔をかけたのに痛かった事です。
その時は(麻酔がうまく効かなかったのかも…)と思い、それほど気にしてはいなかったのですが、次回の診察時(一か月後)に神経を抜いて初めての根の治療をしてる時も、冷や汗が出る程の痛みに耐えました。
今まで根の治療での痛みを感じた記憶がなかったので驚きました。

その後も噛むと歯が痛む状態が続きましたので、その旨を次回の治療時に医師に伝えたところ「強い薬を入れて、しばらく様子をみてみましょう。」との事でした。
一年以上前の事なので記憶もだいぶ曖昧なのですが、その後も2〜3回程度は根の治療を行ったと記憶しています。
医師は細い棒のような物を歯の奥に入れて、その棒の先端を見て「色もきれいだし膿んだような匂いも全くしないのに何で痛いんだろう?」と首をかしげていて、痛む原因がわからないというような回答でした。
症状は変わらず痛むままなので、そこから先の治療に進めずに現在に至ります。
根の治療も一旦中止のような状態で、今は別の虫歯の治療の方をしていて一年くらい放置されてる状態です。
歯を大きく削ったので詰めたものが取れやすく、時々詰め直してもらいますが、すぐにまた取れてしまうという事の繰り返しです。

○噛んだ時の痛みは最初の頃よりも確実にひどくなっている。
○冷たい物や熱い物がしみるとか、何もしなくても痛むというような事は全くなく、痛むのは噛んだ時だけで歯の奥の付け根がズキーンとするような痛みでかなり痛いです。
○詰めたものもすぐに取れてしまって常に穴が開いているような状態なので、食べた物もそこに詰まりやすくなっている事から慢性的に炎症を起こしているのかもしれないです。
歯茎が腫れる時もありましたが、今は腫れる頻度は少なくなってきたように思います。

上記のような症状から、痛む理由としてどんな事態が考えられるのでしょうか?

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
china 様

病名:慢性根尖性歯周炎または歯根膜炎ということになるでしょうか。

歯に掛かる圧力に対して感覚をもつ歯根膜という歯と骨の間に介在する組織が感染したことにより、圧力に対し限界値が低くなった(能力が低下した)状態のため、咬むと痛みを感じるようになっていると思われます。

神経をとったいわゆる失活歯(死んだ歯)は詰め物が取れた状態が長く続くと、どんどん柔らかくなっていきます(虫歯の進行)ので、しっかりした処置を早めにしていただくことをお勧めいたします。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
奥の歯ということですので、ある部分の根は複雑な形態を呈している可能性があります。
おそらく、通常では見つけづらい神経があることも考えられます。
我々も時に遭遇することがあります。

可能でしたら、お近くの根の治療の専門医、歯内療法専門医あるいは根の治療の得意な先生に一度見てもらうのはどうでしょうか。
日本歯内療法学会HPから探せると思います。

玉置 敬一 先生からの回答

玉置 敬一
和歌山県
玉置歯科医院
玉置 敬一先生
china 様

1年以上痛みが続くのでは不安なこととお察し致します。
箇条書きにされているところにお答え致します。

> ○噛んだ時の痛みは最初の頃よりも確実にひどくなっている。

一度噛み合わせの調整をしてもらってください。
歯のまわりに炎症が常にあると、歯を中から押し出してきて、他の歯より強く当たるようになることがあります。


> ○冷たい物や熱い物がしみるとか、何もしなくても痛むというような事は全くなく、痛むのは噛んだ時だけで歯の奥の付け根がズキーンとするような痛みでかなり痛いです。

歯の中の神経(歯髄神経)はきっちりととれているために、冷たいもの熱いものに反応していないのだと思います。
また、何もしていない場合は痛くないのは、歯髄神経には問題が無いと考えられます。
噛んだ時に歯の奥の付け根がかなり痛いのは、歯根膜(歯と歯を入れている骨の間にある膜)の中にある神経の終末が反応し、強く噛むと痛いのは、その部分に炎症があると思います。


> ○詰めたものもすぐに取れてしまって常に穴が開いているような状態なので、食べた物もそこに詰まりやすくなっている事から慢性的に炎症を起こしているのかもしれないです。
> ○歯茎が腫れる時もありましたが、今は腫れる頻度は少なくなってきたように思います。

詰めたものがすぐに取れたために、それ以上の強い痛みにならないのではないかと考えます。
詰め物が取れたから慢性的に炎症を起こしていると考えておられます。
確かにそれもあると考えますが、逆に、詰め物が取れたから「歯茎が腫れる時もあったが、いまは腫れる頻度は少ない」のではないでしょうか。
つまり、炎症の圧力がその穴から、適度に抜けていると考えます。


いずれにしても炎症がある事には変わりないと思われます。
至急適切な処置を受けられるようお勧めします。
う蝕虫歯)の治療も急ぐとは思いますが、炎症のある歯で、強く噛むことができないのであればその歯の治療を優先してもらってください。
また、う蝕の治療をしてもらうと同時に適切な歯磨きでさらなるう蝕や歯周疾患を予防する方法を教えてもらってください。

早くよくなって、元気になられるよう願っています。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
痛みと腫れが時々あるということだけで想像すると、
単に根っこの管がまだ見つかっていないものがある
歯周病を併発している(分岐部病変
上顎洞炎を併発している
歯根破折を起こしている
パーフォレーションを起こしている
根尖孔の破壊が起きている
感染している細菌が耐性化してきている
両性の腫瘍などがある
癌などの悪性腫瘍がある
外傷性の咬合
などなど、さまざまな原因が考えられます。

今の歯科医院では対処できないようなので他の歯科で見てもらうことを考えてもいいかも知れません。
ただ、どこの歯科医院でも対処が難しいという可能性もあり得ることはご理解ください。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
china 様、初めまして。
抜髄後の治療経過が御心配の事と拝察申し上げます。

抜髄後の疼痛の原因には以下の様な要因があります。
1.残髄
2.根管側枝
3.副根管

セカンドオピニオンとして、歯内療法専門医による診査を1度受けられる事も選択肢の1つです。

お大事にどうぞ。

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