歯のお悩み相談詳細

ご相談

灰色の歯の抜髄(歯の神経を抜く治療)

あおい様36歳女性
半年以上前から奥歯が痛んだりしみていたす。2ヶ月前頃に無痛になり、1ヶ月前頃その歯に激痛が走りました。その歯の側面は灰色になりました。夜眠る時と朝起きた時にズキズキと痛み、食事の時も甘い物や冷たい物は、しみます。

矯正の話もあり、かかりつけの歯医者さんに行き、レントゲンを撮り「次回は治療をし、痛みなくできます。」と言われましたが、歯はどんどん痛くなり夜は痛みで眠れず、歯の痛みにより頭痛まで起こり体調が優れず予約の日、歯医者に行く事ができませんでした。

ある日、耐え切れない激痛が襲い、その前の予約をキャンセルした手前かかりつけの歯医者に電話ができず近所の歯医者に行きました。

そこではレントゲンは撮らず歯を少し削ってみてわかったのか「神経まで到達してるので神経を抜きます」と言われました。私は「神経を抜く」事に抵抗を感じ「神経は抜かないと駄目ですか?」と尋ねたら「抜かなきゃダメです。」と言われ治療をしました。ただ神経を抜いた後どうなるか、全く説明されなかったです。

かかりつけの歯医者に行った際、状況を説明すると「神経を抜かない治療を考えてたんだけど…。」と言われました。2人の先生でおっしゃる事が180度違って、私は、すごく不安になりました…。「実際見て(削って)みないとわからない部分はあるから、その先生の事も一概に否定はできないけどね。」とも言われましたが…。

(1)…という事は神経を抜かないで治療する(痛みをなくし、もともとの色にする)方法があったのでしょうか?
(2)「神経を抜く」「抜かない」は先生によってこんなにも診断が違ってくるものなのでしょうか?
(3)レントゲンを撮らず削って見ただけでの「神経を抜く」という判断は適切なのでしょうか?
(4)「神経に到達している」と「神経が死んでしまっている」は一緒の意味ですか?そうなると「神経を抜く治療しかない」のでしょうか?
(5)そもそも私の場合、本当に神経が死んでしまっていたのでしょうか?
本当に神経を抜かなければいけない歯だったのでしょうか?ちなみに温かい物でしみたという記憶は、おそらくありません。灰色に変色=(イコール)「神経が死んでしまっている」…という事にはなりますか?
(6)私の場合何が一番良い治療法だったのでしょうか?

ご回答宜しくお願い致します。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
かかりつけの歯医者がいて、その歯医者以外の所に急患で、痛みを訴えてこられた患者さんの場合まずは優先するのは痛みの除去です。そのためには確実に痛みを除去する処置が優先となり、神経を取る確率は高くなります。

ネットの上の話なのでどちらの先生の判断が正しいとか、間違っているという話はできませんが、現在痛みが止まっているのであれば処置に間違いはなかったということではないでしょうか?

ただ神経を抜かず治療したとしても元の色に戻るかというと大きな虫歯の場合非常に難しいかもしれません。(保険では特に)

処置方針はそのドクターによって違いがあります。
判断も常に一定のものではありません。ですからその先生を信頼できるかどうかということで選ぶ権利が患者さんの側にあるわけです。
今後の処置に関してはしっかりと相談されて納得して治療を受けることをお勧めします。

田邉 美樹子 先生からの回答

大阪府
筒井歯科医院
田邉 美樹子先生
大変、いろいろと今回の件をお悩みになられているご様子お察しいたします。‘あおいさん’が一番お知りになられたいのは、(6)何が一番良い治療法だったのかということでしょう。

今回のかかりつけの歯科医と次に行かれた歯科医の判断は共に合っていたとも間違っていたとも、このお話だけでは判断がつきませんが、少なくとも、2人の先生の診断したタイミングが異なるため、歯の状態が違っていると考えられますから、違う診断や治療法が出てきても不思議ではないと思います。

確かに、視診と症状だけで歯の神経が死んでいるとか、レントゲンなしで虫歯が神経まで達しているとかの判断をされますと、患者様のお立場としてはご不安になられるのはごもっともです。ただ、レントゲンが確定診断になるかというと、実際歯髄炎を起こしている歯牙でもはっきりした画像が出ないこともありますから、最終的には患者様の症状が決め手となります。

明らかにその歯牙歯髄自発痛であるということれあれば、第一選択の治療は抜髄(神経を取る)治療になるのではないでしょうか。一部神経を残す方法(断髄)もありますが、後に失活してしまったり、痛みが引かなかったりして、結局全て神経を取る治療になることが多くあるからです。

ご納得しがたい状況だと思いますが、歯は小さな組織ですからその病態も随時変化し、歯の炎症の進行度合いも刻々と変化します。その状態や症状により治療法が異なるということは、どうかご理解ください。

山内 美香 先生からの回答

東京都
白金山内歯科室
山内 美香先生
どちらの先生も、正しい判断だったと思います。痛みからの不安を取り除けなかった最初の先生はご自身の意志を伝えることが出来なかった。だから、不安で他の歯科を訪れたのではないでしょうか?

痛みの不安を取り除いて欲しいと希望してかかった歯医者さんはその希望をかなえてくれたのだと思います。痛みという症状は、体のサインです。その症状に対する考え方は色々あります。

発熱のとき直ぐに下熱剤を飲むか、発熱もある程度必要なことだらか、様子を見てから飲むのか、それも人それぞれです。症状を消すことが全てでないこともたくさんあるのです。

今回の処置は不安と焦りから少し混乱されていると思いますが、どちらも正しいと思います。

南 誠二 先生からの回答

東京都
みなみ歯科医院
南 誠二先生
文面だけだと想像でしか回答できませんが、痛みの経緯から考えると歯髄炎(神経に炎症が起きていた)と判断するのが妥当だと思います。従って神経をとる処置をしたのは致し方なかったのではないでしょうか?

(1)…という事は神経を抜かないで治療する(痛みをなくし、もともとの色にする)方法があったのでしょうか?
→困難だったと思われます。

(2)「神経を抜く」「抜かない」は先生によってこんなにも診断が違ってくるものなのでしょうか?
→近年、3Mix法というのが流行していて、虫歯や炎症を起こした神経そのままで薬剤により殺菌して保存する療法なのですが、神経が正常(健康)になっているという根拠がはきりせず、賛否両論があります。歯科保存学会も慎重な態度をとっています。従って診断は違わないと思いますが、治療法(抜く、抜かない)は歯科医師によって違います。抜かない方が正義の味方のように見られがちですが、それは間違っていると思います。神経を取る処置を丁寧に行うことも大事なことです。

(3)レントゲンを撮らず削って見ただけでの「神経を抜く」という判断は適切なのでしょうか?→レントゲンを撮るほうが良かったと思いますが、神経をぬく判断は可能と思います。レントゲンはすべてを物語っていません。診断の一つの有力な参考資料ではあります。

(4)「神経に到達している」と「神経が死んでしまっている」は一緒の意味ですか? そうなると「神経を抜く治療しかない」のでしょうか?
→同義ではありません。神経に到達すると細菌感染を起こして最初は炎症を起こしますが、それを放置すると死んでしまいます。今回は 甘いもの冷たいものがしみていたので、まだ死んではいなかったと思います。死んでいたら治療に麻酔は不要です。どちらにしても神経をとるしかなかったと思います。

(5)そもそも私の場合、本当に神経が死んでしまっていたのでしょうか? 本当に神経を抜かなければいけない歯だったのでしょうか? ちなみに温かい物でしみたという記憶は、おそらくありません。 灰色に変色=(イコール)「神経が死んでしまっている」…という事にはなりますか?
→死んではいなかったと思いますが、不可逆性(正常には復帰できない)の炎症を起こしていたと思います。神経を抜いたのは妥当と想像できます。神経の炎症は最初冷たいものがしみますが末期になると温かいものがしみます。歯の変色は死んでると起きやすいですが、炎症の段階で起こすこともあります。

(6)私の場合何が一番良い治療法だったのでしょうか?
→神経を取る処置はやむを得なかったのではないでしょうか。ただ、1か所の医院で納得した上で行っていただきたかったですね。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
一つお断りさせてください。実際の状態を見たわけではなく、あくまで文面での判断になり、自分なりのイメージでの話になりますのでそれが必ず正解かどうかわかりません。すみません。

(1)…という事は神経を抜かないで治療する(痛みをなくし、もともとの色にする)方法があったのでしょうか?

 歯に痛みが発現する場合さまざまな状態が考えられます。その歯が虫歯に侵されている場合。歯に亀裂が存在してそこからばい菌が進入痛みが出た場合。その歯だけに外傷的な噛む力が作用して症状が出てしまった場合、歯周病が原因で歯の根の先から感染してしまった場合などなど。歯の外側が灰色に変色したとのことですが、その原因は神経が死んでしまったために2次的に起こったのか、虫歯が深くまで進行してその影響で変色したのかで変わってくると思います。虫歯が原因なら最終的には感染部分を除去して詰め物をすればある程度もとの色に戻るのではないでしょうか。神経が死んでしまった場合は、最終的には漂白(ホワイトニング?)しないと色をもとに戻すことはできないかもしれません。

ご質問に関しては正解が解りません。ただ、この頻度でこの痛みが発現したとなると、神経はかなりダメージを受けていたのではないかと推察されます。となると、神経を保存したとしてもまた症状がぶり返すことが否定できません。私自身も、7:3から8:3以上の確率で神経をあきらめなければならないかもしれないイメージで治療に取り掛かると思います。ただ治療を進める中で、その治療方針が変わる事はあります、なぜなら歯は生き物ですから、可能性が高まれば神経を残すことにもトライします。もう一点むし歯が無くても、痛みが原因で、歯の根の周りの骨に白い骨硬化像なるものが見て取れたら、専門的に残念ながら神経は取らせていただきます。神経を保存することはほぼ不可能でしょう。

(2)「神経を抜く」「抜かない」は先生によってこんなにも診断が違ってくるものなのでしょうか?

その現象、症状、経過、この先の永続性などをトータル的に考えて決断します。どちらも正解であると考えます。後はその歯をいかに長く機能させるかを考えるのがDrの仕事です。たとえば、一時的にではありますが、神経を残して症状が改善されたとします。しばらくしてまた痛みが発現した場合、前回よりも不快症状が残る可能性が強くなります。その先生が考えるリスクの程度によるのではないでしょうか。

(3)レントゲンを撮らず削って見ただけでの「神経を抜く」という判断は適切なのでしょうか?

私は必ず撮影します。しかし、レントゲンがすべて正しい、すべてを表すとは限らないことも肝に銘じて使用します。あくまで平面的なイメージですから。おそらく、経過、症状などを聞いて実際に携わって、また今までの経験から判断されたのではないでしょうか。

(4)「神経に到達している」と「神経が死んでしまっている」は一緒の意味ですか?そうなると「神経を抜く治療しかない」のでしょうか?

この二つの意味合いは違います。前者はまだ神経が生きています。後者はそのままで神経が死んでいることです。たとえが難しいのですが、皮膚をつねって痛覚がある場合生きている、痛覚が無い場合死んでいる、つまり神経が生きている場合、知覚が存在するので麻酔が必要な治療になり、死んでいる場合は麻酔なしでも歯を削ることができます。こんなイメージでもあります。前者の場合、感染がほぼ神経組織に限局しています。ので神経を取ることで痛みの発現がなくなります。後者の場合感染が歯の壁の中や根の先の骨などにまで及びます。ので、神経が無い状態でも腫れや痛みが発現することになります。ことばで説明するとわかりにくいかもしれません。お答えですが、この歯が生きているのか死んでいるのかこの状況ではわかりません。(1)で神経を抜くお話をしましたが、エビデンスは確立されていませんが抗生物質などを使って神経を残して治療する先生もいます。うまくいった症例も聞きますし、だめだった症例も聞きます。

(5)そもそも私の場合、本当に神経が死んでしまっていたのでしょうか?
本当に神経を抜かなければいけない歯だったのでしょうか?ちなみに温かい物でしみたという記憶は、おそらくありません。灰色に変色=(イコール)「神経が死んでしまっている」…という事にはなりますか

現場でタッチしていないので、これに関してはコメントできないのが本音です。どちらも可能性があります。たとえば、下の奥の歯で、通常2つ根があるんですが、片方の神経が死んでいたにもかかわらずもう片方の神経は生きている、ことも実際経験しているからです。温かいものにしみる=神経まで炎症が波及しているかもしれない一つのサインです。神経がなくてもこの症状が出る場合があります。的確なお答えにならないですみません。

(6)私の場合何が一番良い治療法だったのでしょうか?

本音で言えば、一番最初に症状が発現して時点で歯科医院を受診され早期治療をかけるべきだったことは否めません。後になればなるほど症状状態は重症化してきます。簡単な治療で済むはずのものが、抜歯になってしまった患者さんがうちの医院にもいます。今はまず、その先生を信頼してその歯をきちんと治療をして、メインテナンスをかけ、そのほかの大事な歯が、口の中が悪くならないようにかかりつけの先生、スタッフのかたと2人三脚でがんばることが最善手と考えます。

小郷 邦治 先生からの回答

岡山県
小郷歯科医院
小郷 邦治先生
はっきりと言いますが、放置した時間が長く経過していますので、この時点では神経を抜く(抜髄)処置が適切です。

(1)(2)半年前であれば、神経を残す(生かす)処置が、可能でした。(歯の年齢も若いので。) 詳しく説明すると、「1ヶ月くらい前その歯に激痛が走りました」ところで、全部性化膿性歯髄炎(4)なので、神経を抜く処置になります、(5)半死状態です。

「半年以上前から奥歯が痛んだりしみていたのが」の時であれば、部分性歯髄炎なので、神経を消炎鎮痛すれば、神経を抜かなくても良かったといえます。ですから、半年前にちゃんとかかりつけの、歯医者さんで処置すべきでした。2番目の歯科医院では、とりあえず、他院の患者様であることから、応急処置をとられたので、レントゲンを撮らなくても、症状から判断して、少し削るだけで抜髄処置をとることは可能です。ですから、(3)は、適切です。

「(6)私の場合何が一番良い治療法だったのでしょうか」については、自分の体の訴えを無視する態度が、あなたの今後の人生において、非常に危険です。
消化器系のガンなどでは、死を意味することもあるからです。
ですから、かかりつけの医院をつくって、体のケアには十分注意を払ってあげてください。

玉置 敬一 先生からの回答

玉置 敬一
和歌山県
玉置歯科医院
玉置 敬一先生
あおい 様

‘あおいさん’お仕事かお勉強が忙しかったのでしょうか?なかなか歯科医院へ簡単に行くわけにはいかない状態だったのでしょうか?大変な思いをされましたね。今の歯をきれいに治してもらった後は、悪くないときから定期的にチェックに行く癖を付けて、痛くない一生を送ってください。

あなたのご相談をコピーしました。

半年以上前から奥歯が痛んだりしみていたのが、2ヶ月くらい前に無痛になり、1ヶ月くらい前その歯に激痛が走りました。

まず、「奥歯が痛んだりしみていた・・・」そのときにすぐに歯科医院へ行けば良かったですね。かかりつけの歯科医の後々の話から、この時期だときっと神経を残して治療してくれたはずです。その後、「2ヶ月くらい前に無痛になり」という時点でなにか「治った」様な気になったのでしょうか?このような「痛みが無くなる」と患者さんは「治った」様な気になるのですが、これは大間違い。あなたが経験したように後々大変な痛みになります。痛みが無くなってもできるだけ早く行かれることが正解です。

その歯の側面(外側)は灰色になっていました。歯の中で変化が起こっていたということです。要注意状態。夜眠る時と朝起きた時にズキズキと痛み、食事の時も甘い物や冷たい物には、しみてしまいます。矯正の話もあり、かかりつけの歯医者さんに行き、レントゲンを撮り「次回は治療をします。痛みなくできます。」と言われました。ですが歯はどんどん痛くなり夜は痛みで眠れず、この状態で、せめて電話ででもかかりつけの先生に相談すれば良かったと思います。

歯の痛みによってか頭痛まで起こり体調が優れず予約の日、歯医者に行く事ができませんでした。大変な思いをされましたね。

ある日、耐え切れない激痛が襲ったのですが、その前の予約をキャンセルしてしまった手前かかりつけの歯医者に電話ができず近所の歯医者に行きました。
患者さんはそのように思われる方が多いですが、耐えきれないときに以前の状態をお話しして、予約の時にゆけなかったお詫びをすると、きっと先生はその状態を理解してくれるはずです。今後は先生にできるだけお電話ででも相談しながら先生の方針をよく聞いて通うようにしてください。

さて、ご質問箇条書きにしてくれました。一つずつ答えを書いてみます。
(1)…という事は神経を抜かないで治療する(痛みをなくし、もともとの色にする)方法があったのでしょうか?

(1)答え。
かかりつけの先生が「残すつもりだったのに・・・」とおっしゃったことから残す方法があったかもしれません。しかし、あなたの書かれた歯の状態からすると神経を残すのは難しかったのではないでしょうか?神経を抜いてもらうときは麻酔をしましたか?ひょっとして麻酔なしで治療ができたとすると神経は完全に細菌により死んでしまっており、細菌が増殖していたということになります(この状態でもわずかな神経が残っている可能性や、歯の周りの神経を静めるために麻酔を使う場合もあります)。もしそのような状態なら、まず現在の治療法では難しいと考えられます。しかし、「少しの細菌が入り、歯髄(神経の入っているところの血管なども含み)が潰瘍状態であっても(神経が生きており、侵入した細菌数が限定的ならば)抗生物質を組み合わせてその局所に貼薬すれば潰瘍も治ることがある」という研究もあります。あなたの神経がどのようであったかはわかりませんので、確実なことはい
えませんが、書いていただいた内容からは難しかった可能性が高いと思います。

(2)「神経を抜く」「抜かない」は先生によってこんなにも診断が違ってくるものなのでしょうか?

(2)答え。2人の先生の診察した時間がずれています。それが判断が大きく違った原因ではないでしょうか。やはり、耐えられないぐらい痛かった時点でかかりつけの先生に診てもらえば判断がはっきりしたと思います。

(3)レントゲンを撮らず削って見ただけでの「神経を抜く」という判断は適切なのでしょうか?

(3)答え。症状を聞き、歯の状態を確認して「神経を抜く」という判断をすることはあります。レントゲンを撮影して読影(それを見る)してから神経を抜く先生は多いですが、一方で、自分(歯科医師)が歯を診てレントゲンが必要ないと判断した場合は(昔はレントゲンがそれほど良くなかったので、レントゲンなしでもきっちりと治療ができました)レントゲンなしで治療する先生もいらっしゃいます。そのような先生の中には「必要のないレントゲンは撮らない方がよい」という考えをお持ちの先生もいます。判断の分かれるところです。

(4)「神経に到達している」と「神経が死んでしまっている」は一緒の意味ですか?そうなると「神経を抜く治療しかない」のでしょうか?

(4)答え。 どのような状況で、その先生が話されたのかわかりませんが、
「神経に到達している」は「う蝕虫歯)の細菌が神経の中に入っている」という状態だと思います。「神経が死んでしまっている」はその細菌により神経繊維(血管なども含む)が死んでしまっていることを表します。よく似た状態のようですが、全く同じではありません。神経が死んでしまっている状態では、その中に細菌が増殖(増えている)しているために、神経の穴をきれいにしなければなりません。これは「神経を抜く治療しかない」ということになります。現在歯科大学の各研究室ではいろいろな研究が行われており、近い将来違う治療法が開発される可能性がないわけではありません。

(5)そもそも私の場合、本当に神経が死んでしまっていたのでしょうか?本当に神経を抜かなければいけない歯だったのでしょうか?ちなみに温かい物でしみたという記憶は、おそらくありません。灰色に変色=(イコール)「神経が死んでしまっている」…という事にはなりますか?

(5)答え。 書いていただいた状態から推察すると、たぶん死んでいたと思われます。多くの歯科医師は神経を抜く治療法を選択すると思います。かかりつけの先生も「実際見て(削って)みないとわからない部分はあるから、その先生の事も一概に否定はできないけどね。」とも言われましたが…。と書いておられます。一概に否定できないと思います。神経が死んでいく過程で、細菌の数とご自分の抵抗力の関係で、死ぬ前に必ず温かいものでしみるというわけではありません。温かいものでしみないで、神経が死んでいるケースもよくあります。灰色に変色=(イコール)「神経が死んでしまっている」とは断定できません。それぞれで、歯の症状を見てみないと判断はつきません。

(6)私の場合何が一番良い治療法だったのでしょうか?

(6)あなたにとって一番良い治療法は、悪くないときからチェックに通い、悪
くしないこと。でした。その次は、異変を感じたときにすぐに歯科医院へ行き、軽傷の時に治療を受けることでした。その次は、耐えられないぐらい痛いときには、すぐにかかりつけの先生に電話ででも相談することでした。

今から一番良い治療法を求めてもそこまで戻れません。これから、残っている他の歯をぜひきっちりと手入れをして、悪くしないように心がけてください。そして、元気で明るい生活をお送りください。

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