根っこの治療後の痛みですね。
根っこの管は非常に複雑でその中に神経血管が入っているのですが、神経の処置というのはその管の中の組織をきれいに取り去り、中で細菌が繁殖しないようにぴったりと樹脂で
充填するというものです。
根っこの管の中にまだ細菌が増殖するスペースと栄養源があれば細菌が増殖し、炎症を起こし痛みが出ます。
また根っこの先のほうまできっちりとふたが出来ていても、根っこの先の管の外のほうで細菌が増殖しているのであれば、それもまた痛みの原因となります。
根っこの先のほうでヒビが入っていたりすると細菌の増殖する可能性も出てくることもありますが、痛みもなく問題がないこともあります。
これは体には免疫というものがあり、細菌が増殖するのを抑えている、もしくは細菌の数が少なく影響がないというようなことがあります。
(全くゼロにすることは事実上不可能に近いですし、それを確かめる方法もありません。)
今症状があるのですが将来だんだん痛みが減る可能性もありますし、逆に大きくなってくる可能性もあります。
そういう意味では大丈夫かどうかは経過を見ないとわからないということになります。
またこういった症状を出す修飾因子として
咬み合わせがあります。
強い力で常に揺さぶられると根っこの先のほうの炎症がよりひどくなることがあります。
なのでまずは
咬み合わせのチェックをもう少ししてもらって、そのうえで経過を見て症状がだんだんひどくなるようなら、やり直しを含めて再度検討していくというのがいいと思います。