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ご相談

顎関節症の治療中です。親知らずと咬み合わせについて教えて。

momo様52歳女性
20年近く顎関節症の治療をしており、今は口腔外科の歯科診療所で診察をしてもらっています。

症状として耳の痛み(特に左側)と喉が詰った感じ、顔が左側に傾いているせいか、右目の目頭から目の下がくぼみ、目を開けているのも辛い時があります。
先生は左右対称の顔の人はいないのだから、歪んでいてもいいと言います。
咬合を変えたここ1週間は左手の薬指と小指が急に曲がったまま元に戻せず、右手で元に戻す事が3度程ありました。
辛い症状があっても歪みはそのままで良いのでしょうか。

現在は左右の上顎が仮歯になっています。
なので咬合の調節は仮歯で足したり、削ったりしています。
ふと下顎のエラの部分を両手で触ると、右エラ部分が左に寄っているのを感じました。
試しに下顎を右にずらしてみると、エラの張り具合がバランス良くなりました。
しかし、その位置は上顎の歯列より歯半分くらいズレています。
もしや上の歯列の方が問題があるのでは?と思いました。

私の単なる推測ですが、原因の1つとして、右の上には親知らずが10年くらい前に急に生え出し、頬側に張り出しています。
下顎を左にずらそうとすると親知らずが邪魔をして左には行けません。
上歯列が鼻下のくぼみの縦線より、少し左側に傾いている感じです。

親知らず咬み合わせを変えてしまう事はあるのでしょうか?
それを証明するには、下顎頭の位置と関節円盤に問題がないかどうかだと思うのですが、その他の判断や検査はどういったものがあるのでしょうか?
お教え頂ければ幸いです。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
長年、顎関節症を患っていて大変なことと察します。

親知らず顎関節症と関連することは考えられますが、この親知らずはすでに抜歯したのでしょうか?
親知らずが頬、もしくは頬の部分に張り出してくる骨にあたって運動制限が起こっていることは考えられると思います。

長期に様々な治療を行っているようなので、文面からだけではこれといったことは言えませんが、1点だけアドバイスをしたいと思います。
TCHという言葉を検索してみてください。
トゥースコンタクトハビットの略です。
もしかしたらこういう癖によって顎の違和感が出ている可能性もあるので、一度試してみてください。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
難しい問題ではあります。
ただ、親知らずに関してですが、咬み合わせが変わることはあります。
この場合ですが、抜いたほうがいいように感じます。
口腔外科ですので、そちら方面に関してはかなり詳しいと思います。

判断や判定ですが、きちんとしたこれといったものは存在しないと思いますが、専門の先生の診断が重要かと思います。

小池 文一 先生からの回答

小池 文一
長野県
小池歯科医院
小池 文一先生
momo さま

お顔の歪みは、噛みあわせの悪さそのものです。
世にお顔が歪んでいる人は数多くいますが、その多くは顎関節症予備軍であります。
たまたま未病状態でいられるのは、まだ全身との筋バランスがとれているのです。
下顎の歪み(変位)がとれれば、当然上顎も変化して、頭の骨も動きます。
下顎が頭に対してまっすぐなブランコ状態になれば、あなたは小顔美人となるでしょう。
そのときは、きっと良い姿勢バランスを獲得していることでしょう。

さて、症状として、耳の痛み(特に左)や喉が詰まった感じがあるとのこと。
お口の容量不足から舌が下がって、咽頭の動きを悪くして食べ物が飲み込みにくくなることがあります。
左の高さ不足で、左の方に顎がねじ込まれて固定されてしまってために、耳にも症状がでているのでしょう。

親知らずに関してはすぐに抜歯してもらってください。
専門的には、咬頭干渉を起こしているということで、立派な顎ずれの原因になりえます。
治療の第一義は、まず、上顎の臼歯部の左右差をとることでしょう。
この時大切なのは、高い方を低くするのか、低い方を高くするかですが、トライ&エラーでは切ないですね。
明確な診断基準をお持ちの先生に相談してみては。
患者さんが高くて強くあたっていると感じているところは、実は低くて、低い方も同時にあてようとして、筋肉が緊張してそちら側に下顎を引き込んでいることがあるのです。
当然、赤色紙を噛んでもらうと歯には強くあたっている形跡が残ります。
削合されると、その時は楽になる感じがあっても、本態が低いことによるものであれば時間とともにさらにつらくなるということです。

噛み合わせのチェックも左右の筋緊張をできるだけとってから(頭位は顎ズレ、お口のボリュームと連動して、これはさらに姿勢バランスとも関係します)した方がよいわけです。
これは、下顎のボリュームをアップしていく際にとても大切です。
で、いい噛み合わせがとれれば、下顎は変位(よい方へ)して、さらに調整が必要となるのです。
そろえた上顎の奥歯の高さに差がでることが多いです。上顎も動いているのです!

というわけで、セファログラム写真(側法、正面、できればオトガイ頭頂も)、姿勢写真、お顔の写真は必要かな、と思います。
で、それらをもとに診断をしてくれる先生に相談!20年は長かったですね。

PS:下顎頭の位置については、側頭骨自体が動いていくのですから!

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
momo 様、初めまして。
長きにわたり、顎関節症に随伴する不定愁訴でお悩みの事と拝察申し上げます。

実際に momo 様の顔面、全身状態、口腔内等を拝見致しておりませんので、確定的な事は申し上げられませんが、文面より推測致しまして、体の正中(中心線)に対しまして、下顎位(下顎の位置)が3次元的にずれているものと思われます。

下顎のずれと、体の関係は以下の関係があります。
1.喉のつまり
 下顎が後方へ引っ込んでいる為、気管が狭くなり喉がつまった感じがします。

2.耳の痛み
 顎関節頭が耳の痛い側に圧迫されています。

3.目の非対称
 顎がずれた方の目は細くなります。

4.手足のしびれ
 下顎が行きたいけれども行けない側の手、足等にしびれ等の不定愁訴が出る事があります。

5.親知らずを含め、歯列の変位は、不定愁訴発症の重要な要因になり得ます。(momo 様の親知らず抜歯が望ましいと思われます。)

6.左右非対称は、必ず原因があります。
その原因をみつけ、取り去る事が治療の1つになります。
全身の姿勢における、下顎の正しい位置を見つける事が出来る医療機関での精査をお勧め致します。

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