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ご相談

2012/09/15

矯正後の状態について質問します。

猫娘様31歳男性
私は10歳で矯正を始めました。
そして15歳くらいで一通りの矯正が終了した後、あとは上の歯の左の奥歯から2番目の生えかけの歯が生えてくるのを待つだけと言われましたが、1年半以上経ってもほとんど変化がなく、このまま歯が生えてくるのを待つか抜歯をして奥歯の親知らずを矯正で寄せるかという選択を迫られました。

そして歯科口腔外科で抜歯手術をすることにしたのです。そしたらその歯は根元が横に向かって生えていたらしく、そのまま放っておけばもっと大変なことになっていたとのこと。
そのことを矯正の先生に言うと「想定外」だったとのことです。

そして今度はその抜歯した場所と副鼻腔が貫通してしまい、それを塞ぐための外科手術をしました。
そこで、口腔外科の先生がこのまま微妙に残った穴をふさいでしまうついでに矯正で親知らずを寄せることを勧めてきました。
もちろん始めからそのつもりだったので、そのことを矯正の先生に言うとそれはできないと言われました。

なんでも副鼻腔口腔を隔てる骨というのがまだ形成できていないらしく、その骨ができるまでは矯正もできないそうなのです。
ちなみにその骨は二十歳を過ぎたくらいから徐々に形成されてくるとのことです。

そして今にいたるわけでありますが、現在は親知らずが少しだけ自然に寄ってきているのですが最近ではそれも止まり、歯と歯の間に中途半端な隙間ができている状態です。

以上になりますが、質問をまとめますと、
1.矯正歯科医でも想定できない事態もあるのか、そしてその後の対応は適切だったか(個人的には生えないとわかっていたなら半年くらいで抜歯手術を勧めてほしかったです)

2.副鼻腔口腔を隔てる骨とは一体何なのでしょうか、その骨がないとなぜ矯正できないのでしょうか、それなら小学生や中学生のころ上の歯の矯正をふつうにやっていたのは何だったのでしょうか、親知らずが自然に寄ってくるのはOKなのでしょうか、骨ができていないということが分かっていたのなら(レントゲンは行くたびに撮っていました)なぜ抜歯をして親知らずを寄せるという矯正法を提案したのでしょうか。

今は半年に1回の診察になっています。
あまりにも無責任で言っていることが矛盾していて説明が曖昧なので、非常に不安になってしまいます。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
> 1.
人間の体は機械のように単純ではありません。
歯がいつごろ生えてくるのか、それとも生えないのか、それは神様にしかわかりません。横向きに根っこがなっていても生えてくる人は生えてきますし、どういう向きなのか正確にはCTなどを撮って立体的に見ないと判定は不可能です。
対応も適切だと思います。

> 2.
副鼻腔(今回の場合は上顎洞)と口腔を隔てている骨は上顎骨という骨です。
上顎骨に歯の根っこが埋まっていて歯が生えている状態なのが普通なんですが、その根っこの先端が上顎洞の空洞に非常に近い時があります。
埋まっていたのなら、なおさら近いと思われます。
抜歯をすることによって上顎洞口腔が通通になってしまうことがありますが(今回のように)普通はまた骨がその間に出来てきます。
ただその大きさが大きくなればなるほど骨になるのには時間がかかると思います。

> 今は半年に1回の診察になっています。あまりにも無責任で言っていることが矛盾していて説明が曖昧なので、非常に不安になってしまいます。

骨が出来るのは数カ月単位です。
骨があまりできていない状態で歯を動かそうとしてさらに状況が悪化するよりは、まずしっかりと骨が出来てきたことをレントゲンで確認できてからという考えなのかもしれません。
20歳くらいにならないと骨が出来ないということはないと思いますが、ゆっくり経過を見て対応していくしかないと思います。

それとこの質問で感じたことですが、ドクターの説明で特に大きな矛盾点があるようには感じません。
矯正を子供の時からしていたのもそれがちょうどよい時期だったということですし、歯が生えてこなかったのは歯科医師のせいでもなんでもありません。
たまたまそういう状況になったということだけです。
矯正医と口腔外科医の考え方も大きくずれることがあります。
実際に手を下さないドクターは専門外の事を簡単に言うことがあります。

あまりあせらずにどういう処置が一番自分に適しているのか、しっかりと矯正の先生と話してください。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
1.矯正歯科医でも想定できない事態もあるのか、そしてその後の対応は適切だったか(個人的には生えないとわかっていたなら半年くらいで抜歯手術を勧めてほしかったです)

現在はCT撮影ができるところが増えてはいますが、まだまだ市民権には遠い時があります。
間違いではないように感じます。
この先はわかりませんが。


2.副鼻腔口腔を隔てる骨とは一体何なのでしょうか、その骨がないとなぜ矯正できないのでしょうか、それなら小学生や中学生のころ上の歯の矯正をふつうにやっていたのは何だったのでしょうか、親知らずが自然に寄ってくるのはOKなのでしょうか、骨ができていないということが分かっていたのなら(レントゲンは行くたびに撮っていました)なぜ抜歯をして親知らずを寄せるという矯正法を提案したのでしょうか。

おそらく健康な骨の中、根や歯を通したいということではないのでしょうか。
小さなお子さんの場合、新陳代謝が活発ですので多少のリスクは関係なく治っていきます。
成人になりますと、安定する一方、不確実(治る環境が整っていない場合)なことで歯を駄目にすることがあります。
そのようなニュアンスではないでしょうか。
親知らずを寄せることですが、開窓といいまして歯肉をきって装置をつけることになります。
極力外科処置をしないでという、矯正の先生の気持ちもわかります。
もう一度先生にその事を聞いてみてはいかがでしょうか。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
猫娘 様、初めまして。

第二大臼歯抜歯後の智歯親知らず)の処遇で困惑されておられる事と拝察申し上げます。

実際に猫娘 様の口腔内や、レントゲン等を拝見致しておりませんので、確定的な事は申し上げられませんが、文面より判断致しまして、猫娘 様の上顎大臼歯部には以下の様な解剖学的な特徴が推測されます。

1.上顎洞副鼻腔)が通常よりも低い位置にある。
2.上顎洞底と口腔の間の顎骨が通常よりも薄い
3.第二大臼歯歯根上顎洞の中に貫通していた。
  (この場合は、抜歯をしますと口腔上顎洞が貫通する事がよくあります。)
4.第二大臼歯が顎骨の中で、傾斜していた 
  (歯科用レントゲン装置では確認しにくい方向の傾斜の疑い) 

色々な理由で、第二大臼歯抜歯して、智歯を誘導して歯列に並べる事は、私もよく行います。

> 矯正歯科医でも想定できない事態もあるのか、そしてその後の対応は適切だったか

想定できない事態もあります。
その後の対応が適切だったかどうかは、文面のみでは判断が出来ません。

今後の見通しとしましては、一般的には、智歯を前方へ誘導して歯列に並べるのが通法です。

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